除雪氷見一



昨年暮れ12月としては何十年振りの大雪となった

積雪は120mm位であろう

毎日雪との戦いであった

市の除雪ショベルカーがフル回転である

除雪のショベルカーは家並みの際どい淵までは除雪をしてくれない!

殆ど道路の真ん中だけである

そのため、道路の両側には雪の壁ができる

ブルトーザーが行き去った後、その道路両側の雪の壁との戦いが始まる

幸い私の事務所の前は湊川である

また30年程前、事務所を建てた時、井戸を掘っておいた

道路川側の雪壁は川の土手にスコップで捨てる

事務所側の雪壁はスノーダンプと井戸水の散水ホースで溶かす

それでも昨年暮れから約1ケ月、毎日雪との戦いであった

除雪は一度にしない、30分位の除雪を何回もする

また散水ホースの位置も一定時間経つと絶えず移動させる

効率よく消雪させるためである!

朝一番も寝る前も、こまめに除雪と消雪する

私は人に負けるのが嫌いな性分である

1月13日現在、事務所前の道路約50m両側に雪は無い!

写真の通りである

氷見中回っても道路両側に雪壁の無い所は殆ど無いであろう

隣の森永牛乳の社長、東平蔵は配達回収に氷見中を飛び回る、氷見中で、これ程道両側に

雪の無い道路は無い!氷見一と明言する!

除雪の割合はお隣の奥さんが1割、若手の亮が5分、東平蔵2割5分、私が6割であろう!

元々土建屋、力仕事は苦にならない、除雪は私の役割、また軽い労働は糖尿病に良い!

積み上げた雪が、屋根の高さまであったお隣の駐車場も、後一息である!

昔住んでいた家の前の道路も10年以上間違いなく氷見一であった

近所のお風呂の温排水が20m先の側溝に流れていた

雪が降ると毎晩スノーダンプでその側溝に捨てていた

当時も氷見一、お隣の飲み屋のママがその事を知っている

事務所の前の道路幅は450cm位で狭い

お客に不自由はさせられない

また日頃近所にご迷惑をおかけしている、

当然の責務と心得ている

除雪しながら子供の頃が思い出された

現在は暗渠となっているが、昔生家の家の前に、幅1m深さ1m位の用水路があった!

子供の頃、大雪になると、近所の友達と、その用水路に雪のダムを造り、流れを塞き止め

るのが楽しかった

雪解けの水量が多く、流れの速いのを見計らって、皆で水と戦うのである!

水路の横に雪だるまを2・3個並べ、更に雪をかき集めて置く、雪だるまを一気に落とし

込み、急いで補強の雪をスコップで落とし込み一気に踏み固めないと、失敗する

水路より20cm位高いダムを造る、そして片腕を伸ばしたように、道路の中央付近まで、雪の壁を作る

ダムは台形を半分に切ったように、下流側は滑り台のようにする

ダムが水量に負けて、押し流されないよう長靴で踏み固めるのである

成功すると、上流50m以上、水が満タンに湛えられる!

下流は、ピタリと水が無くなる、

子供の我々には、胸がすく、大土木工事なのである

当時は車も殆ど通らない

水は水路の高さを超え道路中央まで付近まで広がる、

ダムに水がしみ込む!

近所の親たちが出てきて、もういいだろうと注意する!

ダムに水がしみ込み、危険な状況を子供ながらに判断する

十分な頃合を見て、皆が無言の納得、壊すぞーの一声!誰彼なくダム中央をスコップで切

り裂くように、一気に壊すのである、

満タンの貯水がゴーゴーと音をたてて、裂け目に踊るように走る!

一気の破壊!

水に体を取られたら、命を落とす危険がある!

子供ながら体を張った、ダム工事!

決壊したダムが水圧に負け。ズルズル動き出す、そして水路に溜まっていた下流のゴミも

全て一気に押し流す

豪快な破壊に歓声があがる!

下流の川まで、決壊したダムと一緒に、皆で走る

水路の全てを飲み込み、堂々と流れて行く

・・・・・・・

小学5年生頃までの遊びである

子供の自分にとってダムの建設と破壊である!

事務所の前を除雪しながら、そんな昔が思い出された

除雪をかねた、冬の風物詩であった

裏山でスキー、雪合戦もしていた

今近所から子供の歓声が消えた・・・・

     ・・・・・・

家々の餅つきの音も消えた

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雪が深い程、春が鮮やかである

フキノトウが芽吹き!

瞬く間に、花見のシーズンが来て、ゴンゴン祭りであろう!

冬は冬の過ごし方、味わいがある!

時の流れが速い、雪よ降れ、冬よ止まれ・・・・。

である・・・・・・・

3日前、隣のよっちゃんが、大阪で倒れたという・・・・・

修羅の人生・・・・

・・・・・・

夜空が泣いている

・・・・・・

大寒はまだ先!

・・・・・・・

糖尿病である

天から降る雪は、私へのプレゼント!

感謝し!今日も頑張ろう!                              

平成18年1月14日   4時25分