氷見活性化・第11弾

中堅若手芸術家招請作戦 (氷見空き家活用作戦)

    
                           小松 均                     荒谷 直之介


重ねて氷見市活性化を取り組むには何本かの大きな柱、戦略が無くてはならない、

私は、食の代表キトキトの魚、伝統ある郷土芸能・獅子舞、そして万葉時代からの藤の花

作戦これを氷見活性化の3本柱に位置づけて推し進める事を市当局に訴えた。

氷見市の財政はこれからもっともつと厳しくなる

比較資料は無いが、全国の同人口市と比較したら、恐らく財政の厳しさは最低ランクでは

ないかと想像する!要するに全国でも指折る貧乏な市なのである!

しかし心配めされるな!何も無い貧乏こそが、唯一の希望なのである!

敗戦後、資源の無い廃墟の国、世界一の貧乏国が世界屈指の工業国、技術立国を成し遂げ

た!

何も無いから知恵が働く、知恵が湧かないのはまだ食えるから、まだどん底に落ちていな

いからである!

私の活性化案第7弾、異名「椿城」造営成るは、将来の夢のまた夢で、砂上の楼閣だか、

この11弾のような、知恵を絞った、地道で息の長い戦いが求められる活性策を展開すれ

ば、そんなに難しい事ではない

私のHPにこのような不動産と関係ない色々な事を書いているのも、10年20年先の地

道な宣伝活動なのである。

前置きは長くなりましたが、高齢化社会です、氷見市街地はもとより中山間地などにも相

当空き家が出てくる事が予想されます。(どんな活用法か分からないが市も何か取り組んで

いると聞いた!)

放置すれば、家は傷みますし、壊せば費用もかかり、また資源の無駄にもなります。しか

し所有者にとっては大きな悩みで、維持管理が経済的にも、精神的にも問題になってきま

す。

私の第11弾活性化案はその空き家に日本の中堅若手芸術家のアトリエ、セカンドハウス

として提供する構想です、

意気長く、地道な取り組みです、しかし出費は小さいが、確実に氷見市に大樹の実りをも

たらす筈です。

案を理解していただくには、諸々の背景、時代を説明しなくてはなりません!

<背景その1>

空き家の問題は傍において、芸術家の世界の状況に少しふれます。

日本中が何年も不況である

経済がこれほど落ち込んだら、絵画を買う人も殆どいない

バブルの時の華やかな画廊、個展もいまは殆ど見かけない

私も随分参加させていただいた、骨董の市も次々に消えていった。

実際の事業家ですら厳しい時代である!

各分野の上位10人位のトップランクはそれまでの蓄えと、ひいき筋、画商などが支えて

も、中堅クラスやそれ以下では、日本画であれ洋画・工芸家・モダンアートであれ、どの

分野の芸術家も生活するだけで大変なのは想像しなくても明らかである

作家は作品が我が子命なのである!妻子と別れても描きたいのである!食えなくてもどん

なにつらくても描きたいのである!それが真のプロ、頂点を目指す作家であろう!

<背景その2>

さて戦時中氷見に日本画の巨匠、横山大観をはじめとして著名な画家が一時疎開していた

と聞く!その関係で阿尾の松波市会議員のお宅に大観の富士の絵が残る

残念なことに大観の氷見の風景を描いた絵を私は知らない。

もし大観が描いた氷見の絵があれば、知名度は上がり氷見市の大変な宣伝になった筈です

<背景その3>

4・5年前私は広島のA画家と朝日山の見晴らし台のベンチで偶然知り合った!

高岡出身の橋本英博画伯の紹介で氷見は絵になるところが多いと紹介され朝日山に登って

こられた。車も無く歩いて氷見を回るには大変と、氷見市観光案内役を買ってでた、

これも氷見市の宣伝である!

石動山、灘浦海岸、漁港その他、氷見の魚をご馳走し、その晩はスナックへ誘い一杯飲ん

だ、翌日は更に足を延ばし砺波、庄川、二上、雨晴を案内し、帰りに氷見ウドンをお土産

に持たせた。A画伯はイタリアまで勉強に行った、本格派の画家であつた。

私の「寶」本も気にかけていただき、昨年まで年賀状を戴いていた。

<背景その4>

芸術家は感性が豊かで鋭い!だから芸術家や作家になるのである。

またそれ故に、一流の人との交流も多い!一流の経済人は一流の芸術家との親交を求め

る!つまり一流は一流を知るのである!格差があっては付き合いも長続きしない!

そして頂点を目指す芸術家は、必然的に中央即ち、東京に行き来する!

そして東京の一流人とも交流が広い!

しかも、その交流巾は一流経済人にとどまらず、領域も奥行きも広い!

そのような人的資産の無い芸術家は大成しない!

     
             冬木 清                布尾良策
★経費概算

期間2年で10人

3軒の年間借り上げ賃

3万×3軒=9万×12=108万

東京と自宅アトリエの交通費助成一人

月1万×10人×12ケ月=120万

一作買い上げ、2年間で2作

一年・一人1作×10万×10人=100万

一人当たりの助成金月

5万×10人×12ケ月=600万

不動産屋の賃貸手数料、礼金含む3万+3万×3軒=18万

採用の際は当然提案者の三陽地所が仲介です。エヘン!

以上で計946万

諸雑費54万(氷見市の民宿の温泉、無料パスポート発効)

                            年間1000万である

 

市職員1、5人削減で捻出できる金額である

作品が年間10点氷見市の資産となる、1点100万の計算になる

将来を考えれば安い安い投資である

また、作品を民宿などに巡回貸し出しをする。

料金は1点月5千円×10点×12ケ月=60万(二年経てば20点その倍120万の収

入)財産は年々10点づつ増えてゆく、作品によって貸し出し料金1万もありうる

★豊富で鋭い感性の芸術家である彼らが魚親善大使となって氷見市を一流の経済人一流の

各分野の人に宣伝してくれるであろう!

訪れた一流人は更に一流の人を誘うであろう!

深く厚みのあるそして幅広い氷見のファンを持続的に形成してゆくであろう!

★2年交代で10人、10年で50枚の力作が氷見市の財産となる

  箱物の美術館は我々の世代では建てない! 

獅子舞ミーユジアム・市役所・道の駅海鮮館・市民会館・各公民館・博物館・福祉会館・

その他・市民が多くの美術品と接するであろう!

★民宿などの貸し出しも可能にするであろう

★民宿などが、何十万〜何百万の絵画を買う負担を軽減するであろう

★それは次代を担う子供達の感性を磨くであろう!

★氷見の人が一流を目指す人の厳しさ、苦悩を目の当たりにし、学ぶ事が出来るであろう

  氷見はハンドボール代表されるようにスポーツ分野は広がりを見せている 

  しかし芸術、文化面は余りに劣っている、厚みのある氷見人の形成に役立つであろう

  小さな取り組みであるが、それがどんなに大きな一歩か氷見人は殆ど自覚していない

  市長は年頭の対談でも話しておられた、人造り、人間を育てる事が大切と!

★勿論氷見の創作活動をしている人たちにも大いなる刺激をもたらすであろう

私は常々思っている!それは金沢や高山などと比較して氷見の商店街、民宿その他氷見市

の街づくり店作り、建築、ガーデンその他、余りにレベルが低い!

それは結局、依頼する側の目線の低さであろう!と

   底辺の底上げ、人造りからでる!

★氷見市の風景を描き、日展で特選ともなれば、さらに全国の若手芸術家が、腕を競いに

  押し寄せるであろう!

★特選の絵画は氷見市の観光宣伝に大きくかつ多面的に活用できるであろう

★富山県福光に棟方美術館がある

  棟方ファンが全国から見に来る

借り上げの借家は将来、著名な作家の工房、アトリエ跡、ミニ美術館として、観光客が

訪れる可能性もある

★絵画に限らず、海岸線の一軒やなど小説家にも門戸を広げる

 小説の舞台ともなれば、もつと夢は広がる!

 

毎年発刊される「art美術年鑑」に絵画・書道・版画・彫刻・陶芸その他多くの協会や

グループ・会派が載っている、助成制度と海山に囲まれた食都氷見市をインターネットで

紹介し呼びかければ、必ず全国から集まってくると楽観している!

以上この活性化案には、もっともっと深い効果があるが、私事に追われて中途ですが、キ

ーを止めます、あとは皆さんのご賢察に期待する事といたします

重ねて採用の際は不動産手数料と礼金1ケ月分、宜しく願います!飯が食えなくなります

ご協力の程、     かしこ                                       

                                                           平成17年3月18日

   
橋本博英画伯 (富山県出身) 岡部 文夫      五十嵐 久和

         
                        冬木 清