市当局・議員各位・その他に送付




始めに市政発展に心を砕いておられる市長はじめ議員各位に市民の一人としてあらためて

御礼申し上げます

非礼を省みず、各位に取り急ぎ用件のみとさせていただきます

さて同封の記事は氷見市活性化22案の中の一つ、浅野総一郎銅像建立の資料です、

私が当店三陽地所のホームページに浅野総一郎の等身大の銅像建立を提言したのが本年4

月10日です

そして他の活性化案とともに浅野総一郎の銅像建立の提言は大方の方々郵送にて御案内し

た通りであります

そして、「その男、はかりしれず」浅野総一郎伝、著者(新田純子)の著書を元に、映画化

決定の新聞記事が載ったのが5ケ月後の先月の9月15日です

子供の頃何度か母親から偉大な事業家と聞かされていましたが、それでも子供であり、そ

の桁違いの偉大さの大きさが分かるはずもありませんでした

映画化の新聞発表を見て、「この男はかりしれず」浅野総一郎伝を急ぎ図書館で借りてきて

一気に読み終え、急ぎキーを叩いています

今私は情けないやら、悲しいやらで、激しい怒りすらこみ上げてくるのを禁じえません

読み終え、過去氷見市に政治家が無きに等しい思いです

今年初め市長は新春対談の中で“金を残すは下、仕事を残すは中、人を残すは上”と披露

なされていました

浅野総一郎の銅像建立は氷見市の未来を担う青少年に計り知れない希望と自信を植え付け

る、氷見市の無形の財産です

近代日本の産業の基礎を構築した浅野総一郎の鉄人とも超人とも思える桁外れの行動力と

創造性は、氷見の歴史と風土が育んだ人間性と言って過言ではありません

総一郎伝を読んで、その業績は松下電器の松下幸之助、世界の本田宗一郎、ソーニーの井

深大この日本を代表する実業家に遜色の無い、いや彼らを超えた偉大な巨人と評しても過

言ではありません

セメント王のみならず、日本の主要港の築港、日本初のスレート会社、鉄道、海運、銀行、

コークス事業、石炭、石油、電力、ホテル、アスファルト、ダム建設、学校創設その他、

その事業の領域は近代日本の基礎分野を構築したといって過言ではありません

分野が違い比較は無謀だが、それでも近代日本の基礎を造った総一郎が残した業績は朝日

山に銅像が建つ幕末の剣聖、斉藤弥九郎を完全に凌駕いたします

浅野総一郎の業績は事業を通して、近代日本の進むべき道を、確固として見据えた、思想

家としての感がある

著書によれば、総一郎が手がけた京浜工業地帯を見下ろす新子安の丘に建つと聞く銅像は

当時、浅野総一郎関係者“35万人”が一人20銭づつ出し合って建立されたと言う

また病床に伏した時、もう日本のため十二分に働いてこられた、体を休めてくださいとの

思いで、磐城炭鉱の坑夫3800余名が見舞金で羽布団を贈つたと言う

日本に果した総一郎の業績と尊敬の念、働く者から心の底から愛された証左で、驚くべき

逸話である

重ねて総一郎は並みの事業家ではない近代日本を創造した日本一の実業家である

そんな氷見人の誇りである総一郎の銅像が無いとは、余りにも悲しい

勉強不足で庄川の水公園の銅像を私は確認していません

氷見市には廃校になった薮田小学校に胸から上の銅像があったと聞くが、その行方を私は

知らない

浅野総一郎の名前さえ知らない若者がいる

私も総一郎の偉大な業績のほんの一部しか知らなかったから、人を非難する資格は無い

既に読んでおられる方も多いと思いますが、市長はじめ、議員各位にあらためて浅野総一

郎伝「その男、はかりしれず」をお勧めしたい。

映画関係者が氷見に来て浅野総一郎の銅像が無いとなれば、市民全体の見識を疑うであろ

氷見市民の一人として恥ずかしい限りです

この本を読んで銅像建立の輪が起こらないとしたら、氷見に人無きが如しです

一部の地元市民から浅野総一郎は倒産して周囲に迷惑をかけ、出世してからも地元に

寄付その他余り貢献しなかったとの話を聞いた

ガリバーに小人が文句をつけているようで話す気にもなれなかった

半身像では浅野総一郎の偉大さに敬意を払ったとは言えない

幕末に生まれ、明治、大正を舞台に日本はおろか、世界と渡り合った巨人です

等身大の銅像が富山湾越の立山のぞむ堂々とした雄姿の像が相応しい

波乱万丈の人生と、その行動範囲、明治大正の時代背景を考えると映画の舞台セットも相

当大掛かりなものとなるでしょう

能越自動車道の開通と合わせ、氷見市を全国に売り出す起爆剤、最大の目玉となること

は必定です

高岡銅器の某会社に問い合わせたところ台座と等身大の銅像で約1000万とのことです

何より子々孫々氷見市の子供達に自信とそして夢と希望を抱かせるでしょう

以上取り急ぎ各位に、緊急提言いたします

なお、三陽地所のHPに各位にお伝えできなかった他の氷見活性化案が載っております

同封アドレスにアクセス戴ければご覧いただけます

 

不乙

                             平成17年10月1日