競売B珍事

 

1昨年の話で、これも競売史上前代未聞の話である

競売は裁判所で入札に参加した2・30人の不動産屋の前で、3人の事務官によって開封

される

入札書が入った入札箱から封書が取り出され、順番に開封される

3人の事務官により慎重にチェックしながら落札価格が発表される

結果私が一位で落札したのである

私は早速、依頼者に携帯で落札を伝えた

ところが、競売が終わって不動産業者が散会したあと、入札箱から、入札書が一通残って

いたと言うのである

事務官の前代未聞の失態が発覚したのである

しかもその一通が私の請け負った土地の入札書で、逆転したと言うのである

裁判所に抗議に行くと、事務官は逃げて逃げて応対しないのである

そして数日後、富山の裁判所から2人事情説明に来て、平謝りなのである

そして遂に金沢の高等裁判所の判断を仰ぐことになった

最後、色々あって一位の相手が取り下げ、初めのとおり当方が落札と云う結果になった

それにしても前代未聞の事件に2度も遭遇した

振り返って思うに、冤罪事件も高岡地裁である

起こるべき土壌があったのである

平成2082