母親

 

大正6年生まれ(巳年)

確か91歳である

先日転んで骨を折った

4月30日今日昼から手術である

生涯働きづめであった

尋常小学校だけで、無学な母親である

しかし、何十年間商売をして多くのことを体で学んできた

下手な大卒や学校の先生など、問題にもしない

勿論、私ですらまだまだ勝てない

金銭感覚、実践の知識は凄い

氷見市のことなら、郷土史家並の知識である

今もノートを離さず、日記らしきメモを毎日記している

この母親から生を受けて感謝している

今は早く見送ってやりたい気持ちの反面、少しでも長生きして欲しいと心の中で、手を合

わせている

昔は母親の女の浅知恵に泣かされた

振り返って、世の女より上等の部類であった

夫をたて、無駄遣いせず、神仏を崇めて来た

昔、お地蔵さんの帽子と袈裟を何十も縫って上日寺境内の地蔵に着せていた

そして笑いを絶やさない人であった

先日仲人をした数は107組と話していた

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昔から仲人を3組してはじめて一人前と云われたものである

だから母親は何十人前の人間である

母親の頭の中は辞典みたいなものである

!!!!!!!!!!!

離婚して母親に親不孝をした

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今は母親が元気な間に、「寶」が世に出ないか、祈るような日々である

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平成2065

(6月26日退院)