正月研修旅行



正月2日従業員の亮と、神戸そして四国の金毘羅宮へ向った

HP「熱風録」で書いたとおり、私の社会人の第一歩が神戸である

阪神淡路大地震の時、「寶」本の解明執筆で駆けつけられなかった

過去約十年、絶えず心に悲しいシコリがあった

・・・・・・そのため何としても神戸の街と港が見たかったのである

また私は約10年土木業の末席にいた

であるから土木技術の粋を集めた壮大な本州四国架橋を是非見たかったのである

金毘羅宮参拝は神戸と架橋、二大目的の付録であった

現在3本の架橋があるが、真ん中の瀬戸中央自動車道を渡って四国金毘羅宮へ、帰りは神

戸淡路鳴門自動車道で引き返すルートにした

中央道の乗り入れ口、倉敷到着は早朝、しかもあいにくの雨であった

それでも眼下の島々と行き交う貨物船が見えて架橋の壮大さが実感できた

人間の凄さに改めて感動した

そして四国の地に生まれて初めて足を踏み入れた

讃岐富士も確認できた

金毘羅さんの何百段の石段には閉口したが、それでも登り切って、大きな思い出を作った

金毘羅さんは海運、船の神と聞いていた、本殿で氷見の漁師の安全と豊漁を、私個人の深

い願いと合わせ祈っておいた・・・・・・・・・

残された人生で恐らく二度と四国に来る事はないであろう

帰途、深い感慨が胸に広がった

そして淡路島を駆け抜け思い出の神戸へ・・・・着いたのは街のネオンが銀河と化した夜

の神戸であった

眼前に広がるネオンの銀河、最後の架橋から街を繋ぐ傾斜トンネルに一気に車を滑ら

す!!!!!!!!!まさにタイムトンネル!!!!聳え立つ高層ビル!!!!!そこは

紛れも無く懐かしの神戸であった

私は迷わず六甲山に車を飛ばした

頂上付近は一気に温度を下げ、霧が流れていた

それでも眼下は百万ドルの銀河である・・・・・・

夜の闇に隠れ、頬を濡らすものがあった

そして車中泊、翌朝私が40年前に働いていた神戸港は驚くべき変貌を遂げていた

街は大きく変わり震災の傷跡は跡形も見えなかった

昔の会社を探したが分からずとうとう断念した

それでも三宮駅と新聞会館、そごうデパートと神戸市役所に昔の風景が蘇ってきた

胸に熱いものが込み上げ、心の中で自然に手を合わせた

震災から約10年、引きずっていた心の中のわだかまりが漸く晴れた

私に取ってこれは単なる観光では無い!!!!!!引き連れた亮の研修が目的である

ものの見方、考え方、土地の歴史などを話して聞かせる旅であった

途中出あった人に景気の話を聞きだす

亮も私の話の中で何かを学んだ筈である

以上正月2泊3日の研修の旅であった

平成1914