「本との格闘」

 

千里ブロックは冬場に仕事が無い

戦闘開始は確か11月の終わりか12月の初め頃と記憶している

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これ以上無理、生活がある!!!!!!!!本よサラバとしたのは今でも覚えている。

翌年の11月始め頃である

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約1年!!!!!いや厳密には11ケ月であろう

まさに阿修羅となって本と格闘していた

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読み始めるときまず考えたのは

世の中の仕組み、そして生きるとは?????

総体的に系統立て、なるべく近道を行こうと考えた

小説を読んでいる時間と暇は無い

カットである

更に、キリスト文明(西欧文化)イスラム文明、これもカットする

まず日本文化の源流的存在の中国文化を知りたい

その前に、日本は仏教国である、御釈迦さんは何を説かれたのか

仏教とは何か、

まずそこから始めよう

しかし、浄土宗、真宗、日蓮宗、禅宗、などの各宗派を一々勉強していたら一生かかる

また空海、親鸞,法然、日蓮、などにはまっていても仕方が無い

あくまで、仏教全体の概略と釈迦の説いた真髄は何か・・・・・であった

全体的読む流れはその様であった

そして一日7冊読破のノルマを課した

壮絶な戦いが始まった

自宅横の4畳半の部屋に殆ど籠もりっきりである

仏教の本ばかりでなく、古本屋から60・70冊買いこむ、約一年間私は何時に起きて何

時に寝るか、兎に角、読み狂ったと言う表現の毎日であった

高岡の古本屋、富山の古本屋、図書館へ走る

片っ端から読み捨てる

仏教を有る程度限界まで読み進んだ時、私は夢を見た

その夢は釈迦が入滅する場で、弟子や獣達が泣いてすがる状況の傍の岩間から私が覗いて

いる夢であった

その夢で仏教はこれでサラバと思った

日本文化の源、中国を知る事は日本を知ること・・・そう思った

その前後頃であった、開いた本に東洋の3聖人が記されてあった

釈迦・孔子・老子であった

釈迦は終わり・・・・・・孔子は儒教!!!!何となく分かる

孟母三遷のその又先生、礼節や道徳は苦手・・ヤメタ

老子・・・・・・・・・・これは習ってない

読もう

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参った・・・・・自殺したくなる思いにかられた

当時の私には危険の書であった

夢と希望を抱き、家族を守り、生きてゆかねばならない自分に

無欲を説く

目指す方向と正反対、逆行である!!!!!!!!!!!

「寶」本にもその時の心境にふれてあるが、兎に角衝撃であった

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死の影を見た

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老子よサラバ

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荘子もサラバ

そして司馬遷史記、十八史略、明代まで!!!!!!!

中国は終わった

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中国から遂に日本へ向う

!!!!!!!!!!!!!!

歴史、文化、政治、経済、日本の現状、そして国防は?

これには強い不安を覚えた

核兵器の脅威は・・・・・・・・

兎に角あらゆる雑本を読みまくった

当時流行っていた泉宗匠の天中殺、血液型の諸本、フロイト、宇宙、量子力学、その他・・・・

そしてある本に当時の日本のトップ経営者、必読の書は吉川英治の宮本武蔵・山岡荘八の

「徳川家康」中山○○の「大菩薩峠」とあった。

最早終盤戦であった。小説など読む時間が無い・・・・・しかしこれは読まなければなら

ない

武蔵は読んだそして徳川家康、確か全21巻、一日1巻づつ読み終えた

「大菩薩峠」一巻途中で本を遂に置いた

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もう仕事をしなければヤバイ

黄色の信号が点滅した

本よサラバ・・・・・

・・・・・・・・・・・もうイイ・・・・・と

今振り返って、この時の読書がなかったら、途中どこかで、私は溺死か交通事故か何かに

突き当たって一巻の終わりであっただろう

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1年以上経ったある日、図書館へ足を踏み入れた

書棚に目が行くと同時に

頭がクラクラして、吐き気をもよおした!!!!!!!

私は直ぐ図書館を後にした

食いすぎたのであった!!!!!!!!!

脳味噌の容量が小さいのに詰め込み過ぎたのである

私は体が小さいのに、大飯食いであった

ホント

参いった

後は体で学ぼう!!!!!!!!

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平成181221