雁来紅

             釣碧郎


知人のノブちゃんの亡くなられたお父さんの句集である

ノブちゃんも読んでほしくて、承禎に句集を預けた

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自分もヒマつぶしに俳句・短歌を詠んでいる

氷見にも句会があるらしいが、自分は一切そのような会に加入していない

著書を見て、戦前から氷見でも結構、句会の人が多かったのが分かる

パラパラと舐めて、5・7・5になっていない句も結構ある

そして他人の句を眺めて、そんなに感動がしない

それでも晩年の句は見るべきものが有る

自分の句も、もし本にしたら、他人はそんなに感動はしないだろう

小学校の粟原先生、故荻野市会議員も句集を刊行しておられた

しかし、読む人は殆ど少ない

殆ど自己満足の世界である

載っている俳句も何十年間詠んだ中で厳選した歌で有ろう

詠む人で、詠み手と感動を共有できる人は殆どいないだろう

何かの評論に正岡子規の歌でも、殆ど感動が無かったとある

承禎の歌もそんなレベルであろう

句集刊行は止めた

それでもエベレストの標高まで頑張って駄作を積み上げよう

目に留まった作者の句

「唐島へしたいほうだい鰤の波」

心田師・なき托鉢や春寒し」

「大寒の水うまければ、まだ死なず」

平成28618