「寶」伏木講演

 

一  @●中国4000年文化の黄金期、唐の時代、日本では奈良時代遣唐使

の時代に造られた、人類史上未曽有の神器「寶」について、おはなしの機会を

戴きました。

お話しする神器・太極「寶」は今日まで、中国はおろか世界中の学者、誰一人

知らなかった「寶」です。

 いや知るすべのなかった、人類の至宝です。

この「寶」は、世界三大美女と謳われる、あの楊貴妃とのロマンスで有名な、

開元の天子、玄宗皇帝が勅令を発し、30年の歳月と延人員何千万人を動員し

て焼きあげた奇跡の陶磁器です。

エジプト最大のクフ王のピラミッドが世界の通説で20年です。

この手のひらに載る陶印が30年です。

みなさんは信じられるでしょうか

まさに人類史上、未曾有の「寶」です。

お手元の写真の獅子の陶印が「寶」です。

もしこれを世界中の陶工が現代の日本に集結して、登り窯のような古来の焼成

方法で焼き上げるとしたら、焼成の燃料となる樹木は日本の国土から消失し、

その総経費は日本の国家予算が必要と云ったら皆さんは信じられるでしょうか。

幾人もの日本を代表する陶磁器研究者が不可能と断言したのです

そして日本における陶磁器研究の最高峰の日本東洋陶磁学会を代表して竹内順

一常任委員長が焼成不可能、世界に一点も無い陶磁器と立会人五名の前で公式

に認めたのであります。

その人類の至宝「寶」解明の任は、1300年の時空の彼方より放たれた、白

羽の矢を受け、はからずも受け、愚生が解明致しました

「寶」解明とこの伏木とは不思議な縁で結ばれております。

と申しますのは、私は伏木高校商業科を卒業し、そして伏木の港湾で7年間働

いておりました。

会社は直ぐそこの日本貨物件数協会です。

A●また寶解明の第一難問であった「印面」の九文字を解読戴いたのは、伏木

の故黒川総三先生であります。

数年前亡くなられましたが、寶の師でありました。

黒川先生は万葉集の研究とともに、「寶」の歴史の舞台である中国唐代の研究で

は日本で指折るお方でした

B●また山東昭子参議院議員をお招きしこの席を設けて戴いたアダムスミス大

学博士号の村井先生も伏木高校の大先輩であります。

山東昭子先生は尖閣列島を石原慎太郎東京都知事に橋渡しした尖閣の云わば火

付け役であります。

また山東先生に同道されて来た自民党比例区代表候補の今井絵里子さんは、

「寶」を鎮護する獅子により伝播したシサ―で有名な沖縄出身です。

 中国はパンダですら東京都に1億で貸出、日本のみならず世界の子供達に狡猾

 にパンダで中国イメージ植え付け、世界戦略の文化財に活用しております。

この世界の至宝で有る神器「寶」は、対中国向けた百年・千年先を睨んだ日本

の未曽有の戦略文化財であります。

果たして日本政府はこの「寶」を生かす事ができるのでしょうか?

 

二・●27年前のバブル期、この「寶」と遭遇いたしました。

私は一目見てこれは中国の5本の指に入る至宝と直感いたしました

そして持ち主が亡くなる前年に大枚をはたいて譲り受けました。

●そして当時、NHKに出演していたシカゴ東洋美術部長であった大阪市立美

術館の蓑豊副館長にアポを取り寶を携え大阪に車を飛ばしたのです。そして見

るなり焼成不可能、石・自然石と断言したのです。

参りました。

蓑さんの名誉の弁護しておきます。石と断言したのは真に焼き物を知る本物の

研究家だからです。

★また窯業の専門課程を卒業してきた小矢部市の西田文兆堂の社長も焼成不可能これは

 中国政府に返還

しなければならない陶磁器と語気を強めたのです。

私は陶磁器を焼いた事はありませんでした

 

★二人が焼成不可能との断言に驚き、富山県中央研究所3名・石川県寺井町九

谷焼研究所2名にも持ち込んでみてもらいました

5名とも99、99999%焼き物であるが、どうして焼いたのか?と深い疑

問附を投げかけました。

★さらに中国美術工芸の収蔵で世界的にも有名な京都藤井有鄰館藤井善三郎館

を訪ね「寶」を拝見戴いた処、素晴らしいの連呼でありました。

以来25年普遍の支持を戴いております。

★そして東京・京都はじめ全国の有名骨董店に中国の焼き物の印鑑はあるか問

い合わせました。

また中国古印専門店・中国古印収蔵する秋田博物館その他問い合わせたが焼き

物の印鑑は無いとの事で、非常に貴重な陶磁器で有る事を確認しました。

 

 

 

三●それらの下調べを終え歴史への本格突入でありました。

解明の決心に先祖の墓に詣で、不退転の誓いを立てて来ました。

そして解明に約八年、4万5000時間を費やしました

「寶」解明には、陶磁器、中国史通観・唐代史・道教史・漢字学と漢数術・

印章と篆刻・皇帝文化・獅子文化・易・陰陽五行思想・唐代漢詩3000首・

中国古銭・渡来文化・その他あらゆる分野にまたがり果てしない戦いでありま

した。

氷見・高岡の図書館・伏木の万葉歴史館・県立図書館・金沢の図書館・明文堂・

東京神田の中国書店・中国の道教辞典・そして日本最大の「大漢和辞典」を6

回、踏破しました

それ以上調べる書籍が有りませんでした、

8年間の平均睡眠時間は3時間半、59キロあった体重が最後47キロにへりまし

た。

まさに不眠不休の日々でした

 

そして三回の改訂版を経て遂に「寶」解明の著書を自費出版致しました

それを黒川先生に検分戴いたところ、「一点の間違いもない」「大変なことだ」「ド

イツのシュリーマンと同じ、いやそれ以上だ」と冷静な先生が興奮なされた。

そして易・陰陽五行思想で日本の第一人者であらせられる学習院女史短期大学

非常勤講師の吉野裕子博士に自筆の手紙を添え寶本を送ってくださいました、

吉野先生の執筆中の著書「易・五行と日本の天皇」最終章に「寶」を取り上げ、

あとがきに小生の実名を掲載戴きました

●解明刊行後の17年間のはじめの頃、東大の名誉教授2名を筆頭に日本中の

個々の著名な中国研究者と美術館関係者、50人以上を完全踏破してまいりま

した

その殆どの学者は完全沈黙・背走でありました。

●個々の研究者に失望し

中国研究で4550名が参集する四学会「日本道教学会」「東方学会」「日中学

会」「日中関係学会」の役員全員に書状を添え配達証明付きで「寶」本をお送り

しました。

拙速をさけ約1年かけ3ケ月毎に配達証明付き書状で「寶」本に異論反論があ

るか問い質しましたが梨の礫・一切返事はありませんでした

業を煮やして最終「内容証明書状」にて受け取り以後1ケ月以内に返事が無い

場合、「寶」本に異論反論無しと、認めたものとするとの最後通告を致しました

が応答なし、それにて歴史部門は完璧に終えました。

 

そして日本における陶磁器の最高峰に「日本東洋陶磁学会」に進軍です。

日本東洋陶磁学会には日本の各国立博物館館長、さらに日本を代表する美術館

館長が名を連ねるまさに日本の最高学会です。

その東洋陶磁学会にも同様に配達証明付き書状に「寶」本同封しお送りしまし

たが応答はありませんでした。

業を煮やして、当時民主党政権下であったので広野国会議員そして、先を睨ん

で橘慶一郎衆議院議員と矢継ぎ早に文化庁に足を運んで戴きました

そして遂に当時学会の常任委員長であった竹内順一氏が文化庁の要請で、氷見

市に参られました

そして立会人5名の前で「焼成不可能」「世界に一点も無い陶磁器」「いずれか

の美術館に納める」との約束を明言されました

それが5年前で、氷見市に来られたのが東北震災の10日前で、私は発表を最

低八カ月は伸ばして下さいと申し入れ今日に至っております。

 

五・ここで何故焼成不可能なのか陶磁器の話に少し入ります。

陶磁器は卵の殻ほど薄い焼き物でも焼く事は可能ですが、空洞の無い真四角の

しかも4センチ以上の焼き物は不可能なので有ります。

焼き物は約1300度の高熱で焼きしめます

昔の蒸気機関車は石炭で蒸気を沸かし、何十輌の貨車を引っ張ります。

その驚異的圧力が、窯の中の1300度の熱の中で膨張と収縮の真逆の圧力が

激突します。

伊万里の2メートルの大壺でも厚さ35センチの厚さはありません

3センチ以上一mmを増すごとに一挙に不可能ラインとなります

水分や空気が0コンマ00001ミリ残っていても、膨張と圧縮で、ねじれと

爆発が起きます

 

なぜこのような焼成不可能な獅子の印鑑を焼かせたのか?

それは印面に篆刻された太極「神の文言」の為で有ります

この九文字は未来の超スパーコンピューターでも解析と創造は不可能なのであ

ります。

何故、神の文言なのか、なぜ奇跡の九文字なのかをは少しだけで説明しますが

詳しく説明すると時間が全く足りませんので割愛し又の機会とします。

印文は日界・月界「太上老君」勅で九文字であります。

中央・太上老君とは老子の尊称で、道教の開祖の一人です。

なぜ太極なのか?太は無限大、極は極限それが一つになった印面は質量無限

大、イギリスのホーキング博士が提唱するビックバーン宇宙であります。

漢字の漢は大漢和に天の川とあります。印面は漢字の大宇宙であります。

「寶」焼成開始の年号が「太極」です。

その神の文言を鎮護するのは、道教伝説、言葉を話す神獣・白い獅子「白澤」

であります。

東南アジア全域に伝播した獅子文化は、この「寶」の獅子が原因で、その伝

播面域は万里の長城を凌駕致します。

寶の発見により世界中の中国史関連の何億冊の書籍が改訂に迫られております。

少なくとも中国・台湾の小中高大学の歴史と美術の教科書に載せなければなり

ません

 

五・17年前・中国陳健駐日大使に書状と寶本をお送りしたら、寶本に驚愕し

た成城大学の王敏女史の事情聴取して即刻動き北京故宮博物院に鑑定指示を命

じました

想定内、公文書には焼成不可能で自然石との鑑定結果です。

私は小渕政権時代から今日まで、歴代閣僚そして国会議員350人以上にお送

りしたが、返事を戴いた先生は3人で、しかも返書は分からないとの事です。

歴代の文化庁長官に5名にも訴状を添え、配達証明で「寶」本お送りしました

がこれも梨の礫でありました。

とりわけ酷いのは民主党政権下、高木義明文部科学大臣・副大臣・政務官5名

に血判を押して配達証明で訴状を送りましたが、これまた梨の礫であります。

「寶」は国会議員の知性と危機管理意識のリトマス試験紙です。

17年間、国会議員のレベルは目を疑う惨状でありました。

中国政府が即刻動いたのに日本政府が動かない、まさに真昼の蜃気楼でありま

した。

 一言付け加えておきます、小生は近代中国は大嫌いであります。

 この寶は共産党一党独裁、道教を弾圧する中国を嫌って

国際道義を真摯に貫く

この日本国に降臨したのであります。

最後に日本の知性と謳われた故草柳大蔵NHK経営委員長の玉稿を一読して

時間の関係上、これまでと致します。

平成284月9日