漢詩歳時記   渡部英喜

 

『唐代の詩人達』と『唐代の世界』と二冊続いた

これもまたプラファで掘り出してきた一冊である

昔舐めた著書であろうが、20年も前で今一度舐める事にした

全部で54首載っている、その中で「寶」の唐代の詩は24首である

調べたが、無関係の詩ばかりである

著者は大学の博士課程を修了しているらしい

承禎として何とも言いようが無い

承禎の「寶」の研究からは100分の一にもならない研究で、博士号で有る

著書は歴史の一断面を詳しく書いている

承禎の「寶」本は大雑把で文体も荒い

しかし唐代歴史の観えない闇の根幹を暴いた

例えるなら皇帝の豪華『満漢全席』のおせち料理に添えた昆布巻きのカマボコ一つを徹底

研究しているようなものである

しかもオセチ中国全土から送られて来た珍味食材が並んでいる

そのなかの昆布巻き一つの研究で博士号である

承禎は唐代の宮廷料理『満漢全席』の豪華おせち料理を確実に再現した

失礼だがこの先生では100年待っても、「寶」解明は無理である

漢詩の研究などよほど好きな人の趣味の世界である

余生を楽しむ同好会の世界で、大学生に講義して、人生の役に立つとは思えない

ホント

この本もマアマアヒマつぶしである

平成28118