『大漢和辞典』@

 

『大漢和辞典』の総責任者が東大教授、諸橋先生である

諸橋先生は『大漢和辞典』を成し遂げて、確か文化勲章を受章された筈である

失明を乗り越えての壮挙である

『大漢和辞典』なくして「寶」解明は絶対に有り得なかった

この『大漢和』の存在を知ったのは確か司法書士の故竹岸先生である

この辞典の存在を知ったのは序盤の頃である

もし解明前から知っていたら、恐らく尻込みして前へ進めなかったであろう

知らないと言う事は恐ろしい事であり、強みである

何千回開いたか分からない

今では私の愛読書である

私が死んだら、この『大漢和辞典』を棺の中に入れて欲しいと願う程である

漢字が約5万字あると言う

語句となると何十万あるか分からない

私は、「寶」に関する記述はないか、3回はその何十万の語句を潰していったのである

それでも目抜けが生じて、行きつ戻りつ、焦燥と混乱の中であった

漢字のアマゾンに迷い込んでいた

途方も無い世界であった

果てしない年月であった

まさに馬鹿の壁を破る戦いであった

そしてアホになった

平成191010