ブラジルK

Kの話しによると夫に死に別れ一人身であるとの事で有る。

そしてKの新湊の不動産を見てヤバイと一切Kから手を引く事にした

承禎の危機予知の警報が鳴った

Kのお店へも行かない

そして携帯にも出無い

Kの魅力にひかれつつも、シャッターを完全に閉めた

女にモロに甘い自分との戦いであった

携帯が一週間ほど毎日懸かってきた

携帯を非通知にしてもらった。

そうしたら、電話の代わりにメールが一日にニ回ほど毎日入ってきた

その事実は、二人で2回行ったモ○ジ、のママが一部始終を知っている

マイッタ

あえなく人伝に、Kが店を替ったのを聞いた

歩いてニ三分直ぐ近くのスナックで有る

ニ三日後Kから店が替った事をメールで伝えて来た

それでも、難くなに拒んだ

それから一週間ほどして、そのお店の前を通りかかった

お店は○福やモ○ジなど毎日通うお店の道筋である

そんなある夜の帰り道、フラフラと店のドアを開けた

Kの魅力に負けたと云うより、自分に負けた

大げさに考えれば運命であろう

顔が合った途端、Kの顔にパッと笑顔が広がった

勝負有り

そして承禎の前に来て動かない

Kは他のお客は数人は全く無視であった

カウンターで対応するKが自分の家を一度見に来て!!!!と強く云った

そうそう新湊のビルは何十万円で売ったとの事である

これは一安心であった。

約束したからには仕方が無い

翌日Kの家に向かった、上庄谷、大野の山際の家で背後は森である

家の片側に結構大きな鶏小屋と裁園がある

その鶏小屋に150羽のチャボ・名古屋コーチ・ウコッケイ・日本キジを飼っていた

裁園には色々なハープ・トマト・ゴーヤ・茄子を育てている

そのハープの説明の得意げでKは生き生きしていた

そして可愛い小学校四年生の女の子と猫が二匹、子犬が二匹の生活。

ビックリであった。

地面の一角で家電製品のスクラップやアルミの空き缶を集め、それを分解してお金にしているとのことである

生活は厳しいだろうと想像するが、Kはそんな事は顔にも出さず、力強く明るい

スナックのお店の格好と違い、長靴に作業着である

ビックリしたのは鶏を小屋から出して、自由に飼育している

小一時間でKが手を叩くと鶏が小屋に走って戻って来る

150羽の鶏がKの合図で、見事に行動する

更に鶏と犬・猫が喧嘩もせずに仲良く共存している

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承禎の経験したことの無い世界がそこにあった

諸々考える事があった。

平成27913