やさしくわかる仏像入門

               ナツメ社

 

現代の仏師が仏像について書いた本である

写真と図解で仏像と、その簡単な歴史が述べられてある

旅行や何かでお寺を訪れる事が最近は多い

忘れるだろうが、一応目を通して損な事は無いと手にした

この本に書いてない独断と偏見を記しておこう

西洋人があこがれる理想の女性像は?それはミロのビーナスである

それでは日本人の男性が一番あこがれる理想の女性像は何か?

それは観音像である

現代のような、がれがれの女性像では無い

ふくよかな、ポッテリとした顔立ち、ビーナスから見たらチョットずん胴である

昔は人口が少なかった、また平均寿命も20歳以下、そのため骨盤が大きい女性は安産型

と言われ喜ばれた

しかし現代は共稼ぎの時代で、スタイルも痩せギスタイプでないと活動的でない

着物は体のラインが目立たない!その着物を着る女性も殆どいなくなった

ズボンや洋服だと体のラインも目立つ

今、読み止しの『人口で見る日本史』(著者・鬼頭宏)によれば仏教伝来の奈良時代の人口

は約500万〜600万である

「寶」本執筆時、調べたが唐代中国は、約4500万、現代と同じ約10倍である

仏教伝来最盛期の中国は唐代則天武后の時代である

則天武后も楊貴妃も痩せた女性では無い

楊貴妃は陰でデブと囁かれた

副葬品の唐三彩の人形を見ると唐代程、デブ型、観音さんタイプである

唐代も奈良時代も一般庶民の女性は生きる為、男性に負けない程過酷に働いたであろう

そして食卓も粗末で、体型が肥えられる要素は少ない

だから逆にふっくらした女性が憧れだったのであろう

それが当時の男女共通の理想像で、今の観音像として伝わるのであろう

そんな事を頭の中でジャラジャラ思いめぐらしながら本を舐めた

一冊完了

平成19915