不動産新記録・遂にゼロ円

 

今年三陽地所の代表取締役から降りた

その承禎は不動産歴29年で有る

バブル期、高岡で最高額3億円の土地も契約した

バブル期最盛期、年間54件の契約をした年もあった

今でも年間契約の日本新記録と思っている

今年の契約は指折る程である

そして先日遂にゼロ円の家を契約した

その土地は別途で地主がいる!いわゆる借地の上の建物である

建物は築40年程で不動産屋の査定額はゼロ円である

場所は市街地の北である

一応土地は約60坪程で建物もそれ程である

住居は水洗ではないが、住もうと思えば、まだまだ住める

雨漏り、外壁も直ぐに手入れしなくても住める状態ある

車も一台止められる

売主はこのまま売れなければ、解体して地主に土地を返さなければならない

解体に約150万円かかる

解体して戻ってきたら地主は固定資産税が約6倍となり、その土地も人口減の氷見市の状

況で簡単には売れない

買主には300万円〜400万円の家が無いかと頼まれていた

地主・売主・買主、三者の思惑が一致して、ゼロ円の売買(譲渡)が成立した

売主の残置荷物の整理と掃除代そして双方から寸志を戴きメデタク成立

契約書の代わりに書面は覚書にした。

不動産業法でゼロ円のような事態は想定していなかったのである

何十年間仕事して、過去最低が15万円であった

今年100万円と20万円の物件を取引した

29年間して、新記録、遂にゼロ円に到達した

それでも中古物件は貴重な資源財産である

資源の活用と保護で大きな喜びであった

業者として何より買主、売主に喜ばれたことが嬉しい

双方から、お礼の菓子箱を戴いた

月下氷人、仕事冥利に尽きる

 

平成26112