黒川先生C



学習院女子短期大学非常勤講師であり日本民俗学の日本の第一人者である吉野裕子博士に

黒川先生に紹介状を書いて戴いたのである

実は黒川先生の万葉集の研究論文が小学館の付録ではあるが並み居る大学の教授を押し分

けて掲載されたのである

実はその論文の同じ紙面に吉野博士の論文も掲載されてあったのである

直接お会いして言葉を交わした間柄ではないが、仲良く並んで掲載されてあった

私に取ってお二人は正に日月の使者、天の巡り合わせであった

当初「寶」本の内容に近い先生は東大福永光司博士か吉野裕子博士かどちらか迷っていた

黒川先生にお聞きしたら吉野博士の方が「寶」本に近く、恐らく理解を示されるとのこと

であった

お二人の著書を読んで、私も同感であった

私が紹介状をお願いしたら、私で良かったらとのことであった

「寶」のHPに載る手紙の下書きが吉野博士に宛てたものである

先生は伏木からバイクに乗って事務所に来られ、手紙の下書きを見せこれでよいかと、そ

の下書きを見せに来られたのである

私に取ってその書中“一点の非のうつところが無い”そして“かえってこちらが啓発され

る”との下りは感動であった

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

まさに野に伏す臥龍のお方であった

現在先生は確か90歳の高齢であるが、万葉への夢は未だ尽きないようである

不動産業者にはとんでもない人が潜んでいるのである

平成1997