第二章(十)漢大宇宙

 

takara023

 

その他この「寶」には古代のあらゆる思想哲学が印籠されています。

その中の大きな哲理を以下に記します。

 

@「天円地方」

「天」はマル「円」で、「地」は「方形」四角であると言う宇宙観。

「寶」の印台は方形です、獅子の鎮座する所は天上界です。

A「天」「地」「人」三才

   才ははたらき

   天道、地道、人道の働きの事です。

「寶」の印面は稲穂が実る黄色の地上界「地」印台側面は人間が働く

「人」世界、獅子は「天」天上界です。

 

上記二大哲理は、「寶」の考証に忘れてはならない哲理です。

記憶に留めておいて下さい。

いずれにしても神器「寶」制作決定前、あらゆる考証がなされた。

神器「寶」焼成は、大唐が総力を上げて取り組んだ世紀の事業です。

アメリカが有人飛行で月に人間を送り込んだアポロ計画よりも遥かに壮大な極限宇宙

“焼成”の一大国家プロジェクトです。

当時の科学者、哲学者、歴史家、唐代一の陶工集団、篆刻家あらゆる分野

のエキスパートが鳩首(きゅうしゅ)会議を開いての、獅子「寶」の意匠その他の決定です。

奇跡の韻文「九文字」の考案は老子の再来と謳われた唐代一の導師、

司馬承禎です

全ては天隠です。

司馬承禎の(あざな)天隠子(てんいんし)があります。

天に隠す!!!全ては神器「寶」に秘め隠したのです。

平成1933