第二章()   『荘子』

荘子(そうし)」前四世紀の後半、戦国中期の人、名は周。

道家の中心的思想家、その論旨(ろんし)は老子にもとづき、「老・荘」と称され共に道家の祖と崇

められる。

『荘子』(文献155)三十三篇、大宗師で「道」を説く。

神噐「「寶」焼成なった天寶元年、玄宗皇帝の勅令により『荘子』の書は『南華(なんか)(しん)(きょう)

と言う道教の経典となる。

そして荘子は道教の列仙(れつせん)のなかに加えられ「南華(なんか)真人(しんじん)」「南華老仙(なんかろうせん)」と奉られ、南の夜

空、南極星に祀られる。

老子・荘子・司馬承禎、三者はいずれも歴史に偉大な足跡(そくせき)を印す。

人類に不滅の真理を説いた三人の大宗師は道家の真人として祀られるべき道教の「三清」

です。

この荘子は、いずれ世界の陶磁研究者が未だ果たせぬ唐白磁の窯場の、謎解明の鍵を握る

最重要人物として現代に現れるはずです。

 

                  平成19310