墓参り




お盆である

例年の如く私も一応墓参りにゆく

祖父、父、兄が眠っている

今年、亡き兄の息子の満君が、本家の墓の一部を直してくれた

ありがたい事である

先祖を手厚く祀ってくれている

高木家の本流は安泰である

ありがたいことである

兄は弟の私より偉かったと思わずにはおれない

私の骨は海に散骨

私が死んでも新聞には一切載せない

それを後継亮に厳命してある

それが承禎の美学である

・・・・・・・・・・・・・

家系である、私同様、祖父、父親、兄3人とも酒が好きであった

立山酒造の冷やした冷酒を墓に供えて、そして墓にそのお酒をかけ、最後の一口飲んで参

拝の儀として来た

今年は私にとって特別な事を報告してきた

嬉しい報告であった

更に「寶」が世に出ん事をお願いしてきた

その前の日、大兄辰の墓にはローソク立てにタバコを供えて来た

大兄辰は酒が飲めずタバコが好きであった

・・・・・・・・・・

妹の所へは行けなかった

心で手を合わせるしか無い

私は悪運が強いから、まだ皆には当分会えそうに無い

今生で、しなければならない事が山積している

虫のいい話だが、あと少し見守って欲しいと、お願いしてきた

・・・・・・・・・・・・・・・

平成19819