輪廻転生

 

私は、輪廻転生はあると、かなりな比重で思っているのである

「寶」を解明して司馬承禎の名前を勝手に拝命した

しかし実は玄宗皇帝の生まれ変わりと内心思っているのである

だから玄宗が勅令した「寶」が解明できたと密かに思っている

また楊貴妃は傾城傾国の女でデブと陰口された

楊貴妃が安史の乱を引き起こし、唐朝を滅亡寸前にまで追い込んだと言って過言ではない

私の別れた妻もそうであった

その玄宗は死ぬまで楊貴妃との再会を念じて没した

玄宗は私同様、盲目であった

1300年経って目が覚めた

また歴史家は楊貴妃の傲慢と狡猾が観えてはいないが、私には観える

楊貴妃のような女とは千回生まれ変わっても二度と会いたく無いと願っている

牡丹の花が枯れれば残酷である

貴妃の生まれ変わりは、今度は己の老醜を見なければならない

狡猾と傲慢そして無知が老醜の皮から剥き出てくる

残酷この上ない。お気の毒である

そんな事を夢想しているので、私として出来たら今度は生まれてきたくは無い事を願って

いる

それでも何かに生まれてこなければならないとしたら?

窓から見える湊川沿いのプラタナスの代わりに、桜の木が植えられた

できたらその桜の木がいい

川べりを散歩する人を眺め

木陰に休む人の話を聞き

通学の子供を眺め、そして初詣の人やゴンゴン祭りを眺めていたい

飲み屋のママ達の声を聞き

牛乳屋の社長の元気な声を聞き

そして向かいの事務所の二階で毎日毎日キーを叩くアホの典型を眺めておれば退屈しない

アレ?

変な事を考える今日この頃である

平成19721