★★★

『江戸っ子は虫歯しらず』 石川英輔

      江戸文化絵解き帳

図書館の新刊本である

なかなか面白い本である

作者は江戸研究の第一人者とある

江戸時代の多くの浮世絵や諸本から江戸の文化を研究しておられる

なかなか面白い研究である

我々はうっかり浮世絵を見ている

勿論著者程多く見ている訳ではない

それでも注意力が足りない

こんどから、浮世絵を見た時、もっと注意深く見るようにしよう

電燈の無い時代である早起きの江戸庶民が朝顔を愛していたのがよく分かった

現代は昼顔・夕顔が流行であろう

そして、私が子供のころから虫歯で悩まされたので、一番心配していた江戸時代の歯磨き

の事も良く分かった

また江戸は写真の無い時代である

残された浮世絵は、江戸時代を覗き見る貴重な遺産である事が、良く分かった

江戸庶民の生活がいきいきとよみがえる

江戸時代が私の中に実感として入って来た

楽しい本である

でも現代は本当にありがたい

平成2485