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『田中角栄と毛沢東』青木直人

 

図書館の新刊本である

後ろの参考文献の数に驚嘆させられた

同列にするのはおかしいが、袴田事件同様、田中角栄と毛沢東の会談には

何十年間ズート興味があった

過去の書物で簡単に触れられてあったが、ここまで場の雰囲気が伝わる著書を知らない

田中角栄は私の心の中で親分的存在であった

67頁〜71頁、中南海での田中と毛沢東の会談、初めて読んだ

和やかな雰囲気の中にも、緊張が伝わってくる!!!もの凄く深い対話である

田中総理に『楚辞集注』を贈ったとある

読んで無い

なかでも屈原の「離騒」を好んだと云う

機会がったら読んでみたい(氷見の図書館にあったか?!)

田中角栄の随員は大平外相と二階堂であった

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毛沢東・・・やはり化け物・怪物・モンスターであった

間違い無く中国最後の皇帝である

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日中戦争の人的被害は一千万人以上????

財産損失額・数百億ドル?????

白髪三千丈の国である

別の著書に交渉にあたった外務省の役人が賠償金を払わなかったのは

痛恨の極みと心底を語っていた

まさにその通りであった

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角栄は国の先を見通し資源外交をアメリカの頭越しに推し進めた

これがアメリカの逆鱗に触れた

当時から一部のマスコミに書かれてあった

文芸春秋で田中角栄を撃ったのは立花隆であった

擁護したのは渡部昇一先生であった

剣をペンに替えた巌流島の戦いであった

立花隆は逃げた!!!

世のマスコミはこぞって金権腐敗と騒ぎたてた

世に云うロッキード事件であった

私はその頃「時事放談」「世相を切る」などのテレビ番組は勿論、政治の本も相当

読み漁っていたのである

マスコミはいい加減なものである

肝の小さい小人の群れが善人、国民の味方のつもりで、巨人に罵詈雑言を浴びせる

現代もそうである

唇は寒し

マア政治は政治家にまかせよう

おれは「寶」だけである

そのマスコミと同じに浅学な学者が一流きどりで、世を闊歩する

ホントである

もうすぐ3月11日が来る

入力は明日10日

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もう、政治の本はしばらく休止

平成2437