嫌いな食べ物

 

私に基本的に好き嫌いな食べ物は無い

強度ではないが、かなりなゲテモノでも奇麗に調理してあれば食べれる

美食家でもない

どちらか言うと少し美味しくて腹が膨れれば幸せなタイプである

あれ食べたい、これ食べたいと車で出かけるタイプではない

女性とデートしても、うどん、ソバあたりである

基本的に贅沢な女性は敬遠である

そんな私でも好きでない食べ物が3つある

それはサツマイモ、カボチャ、魚のすり身である

終戦後の食糧難の時代である

母親は腹だけは空かさせまいと、サツマイモとカボチャを交互に毎日食わされた記憶があ

それも鍋に一杯である

その後遺症で少しは食べるが、今でも体が余り受け付けないのである

当時、魚のすり身はイワシであった

しかも頭を取って、骨ごとすり鉢で擦ったすり身である

漁師言葉、方言で“トトボチ”である

その味噌汁を良く食べさせられた

イワシのすり身は少しアクがある

普通はスリミのつなぎやアク消しに何かを混ぜ合わせる

それなしである!

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そのアクがトラウマになっている!

父親がすり身を作る、そのすり鉢を両手で押さえる手伝いは私の役目であった

それでも骨の入ったスリミのお陰で体が小さい割りに骨太であった

だから体は小さいが相撲は強かった

炭と練炭の配達で同級生より、少し力があって、骨太のせいで、相撲は弱くはなかった

私は背が小さく講堂での列は前から3番目であった

にもかかわらず、一番後ろに列するS君をいつも豪快に下手投げで打ちつけるのであった

S君は納得いかず何時も挑戦してきたが、その度豪快な下手投げで廊下の腰板や床に打ち

付けるのである。

あれはトトボチのお陰であった

また千里ブロックで山一つずらかす程働けたのもイワシのすり身のお陰である

今から思うにイワシと親に感謝で一杯である

平成19512