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『これからの正義の話をしよう』
           今を生き抜くための哲学

マイケル・サンデル

かかりつけのT病院の先生が読んだ新刊本である

さすが、先生は目が高い

そして最新情報に目配せしている

本代が2300円

先生の制球眼と買い求めの時間を合わせると5000円の価値はある

マイケル・サンデルの講演していたのをテレビでチラリと見て知っていた

素晴らしいスピーチであった

あの話し方だけで、内容が分からなくても直感的に分かる

ハバード大学の超人気教授である

読み始めて、ハーバードで受講している気分になった

読みたい本と思っていた

マア、哲学の本はお固い

それでも現代を生き抜くための哲学とあれば、読まなければならない

     はじめに2004年のハリケーン・チャーリーがフロリダを襲った台風の後の便乗値上

げの是非を論じる

日本の東北震災では全く見られない、考えられない現象である

困った人の弱みにつけこんだ暴利ともいえる便乗値上げの是非の考察

マア、世界が称賛した東北の人たちである

また★一人の命と五人の命を奪う是非論争

なかなか面白い

とりわけ電車線路上での選択問題、意表を突く問題提起である

なるほどザ・ワールドである

★アフガンのヤギ飼いを、部隊の安全の為に殺すかどうか!これは深刻であった

 一瞬の油断、情けが部隊の生死を決定する

恐らく私も死んでいるだろう

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読み進む内に、ドンドン面白く、かつ深刻になる

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参った

本書のキーワードは「功利主義」

「功利主義」を辞典で引くと「最大多数の最大幸福」とある

その為に少数は切り捨ててよいか?!と読者に問う

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「功利主義」を手持ちの『現代哲学辞典』で引くと、チョット意味が違ってくる

ガメツイ、チャッカリ、要領のよさなどを意味する

翻訳の問題であろう!!!

それでも先生はショッキング!!!かつ分かりやすい事例で迫る

参った

世の中は広い

世界はもっと広い

自分がどれくらいの域まで辿り着いたのか??????????

マァマァであろう

頭も学も無いものが、こんな著書を楽しんで読めるようになった

ハーバード大学へ行かなくても著書で受講できる

有りがたい世の中である

それでも著書の中盤以降、深く考えるのが面倒臭くなって流し読みした

ちょっと歯が立たない

ホント

寶の闘争で時間も無い

完全に流し読み

舐めるだけにした

それにしても、凄い

そうそう東大の先生で『ゾウの時間とネズミの時間』の著者で、ナマズの研究と授業に歌

劇のように歌う先生もいた

その本も昔読んだ

もう本もサラバに近い

ホント

平成23922