第二「海鮮館」計画に一市民の声

 

現在北大町に第二海鮮館の計画が急ピッチで進行していると聞く

これには市民の税金も投入される筈である

果たして現在の状況下で進めて良いものか、反対の立場に立って以下に分析し当局に再考

を促すものである

 

@     能越自動車道の氷見インターまでの開通により中京圏の観光客が既に日帰りコースに

なった

(このことは民宿の宿泊客の減少となる)

A     また能越自動車道の全線開通となれば、奥能登を視野にいれた観光となれば石川県和倉

温泉が拠点となり、氷見市は通過点となる恐れが大きい

(観光規模から冷静に考えて、氷見市の民宿と超一流の「雪月花」などがある和倉温泉

とは比較にならない、また料金破壊の湯快リゾートもある)

B     その王手観光チーェンの湯快リゾートが進出地として氷見を全く問題にしていない

(現在は勿論・将来を展望したマーケット・リサーチで集客が見込めないからであろう

専門外の素人が見ても、答えは明らかである)

C     新幹線が開通した場合、観光客も奥能登を視野に、北陸一番の観光地金沢経由とJR能

登線へと乗り継いでゆくだろう

(能登線の方が氷見線より路線が長く旅情を育む率が高い)

D     氷見の観光戦略が漫画を主力にし、稚拙である

浅野総一郎・斉藤弥九郎・垂姫伝説・演歌「氷見港」など文化資産を活用していない

(宿泊して町を散策する程の魅力ある歴史文化の街造りが足りない)

E     新湊漁港に今月「きときと市場」がオープンする。また七尾の海鮮館もある

震災後それらの、集客動向を調査する必要がある

F     現在ある海鮮館との調整はどうなるのか

一つにする場合、現在の施設は解体するのか、それとも残す場合どのような形で残すの

か説明が無い

G     昨年ブリの産地偽装事件が全国を揺るがした

通常は一定期間謹慎するのが産地のマトモナ姿勢であろう

H     市財政への負担はどうなのか!将来的に責任が持てるのか!?

 

以上を考えただけでも、民間の会社なら良くて五分五分の状況であった

そこに今回の東日本大震災により、日本の経済情勢は一変した

大地震は勿論であるが、大津波と原発事故は日本経済の根底を揺るがす未曾有の

大惨事である

阪神淡路大震災を遥かに上回る大惨事なのです

大津波により東日本の漁業・農業は壊滅し、原発の事故が追い打ちをかけ、日本経済への

影響は計り知れない

東北の再建と漁業・農業・原発補償に今後どれだけの資金が必要か、正直なところ

国ですらまだ掴めていないだろう

財政危機の日本に、大きくのしかかる

被害総額と復興の時間は阪神淡路大震災の5倍いや10倍は必要だろう

最早消費税アップは待ったなし!!!高速道路は完全有料復活、公共事業も削減・

地方交付税も削減・国家公務員・地方公務員給与も相当抑制されるであろう

世界に誇る日本の自動車産業も停止で見通しが立ってない

現時点、経済的損失は想像を超える

何より原発事故の終息が、全く見通しが立っていない

20%前後の節電が全国的に求められる

水力発電所・火力・原発でも新規建設に10年を要すると聞く

想像を超えた経済破壊の大津波が氷見市の基幹産業である観光を襲う

対岸の火事ではない!!!

テレビ報道によると外国からの観光客が激減しているとの事である

京都・日光・北海道全国の観光地が軒並み大幅ダウンである

これは震災による極端な一時的現象と思うが、それでも相当減る事が予想される

恐らく向こう最低5年は、全国的に20~30%減は覚悟しなければならないであろう

しかも原油高である

産油国の中東情勢も混乱を極めている

これまた先行きが見えない

ガソリンの値上と経済の先行き不安、高速道路の有料化などが観光客の足を奪う

まさにバブル崩壊やリーマン・ショックを遥かに上回る未曾有の国難である

一番怖いのは、食物連鎖により回遊魚である寒ブリから、数年後東電の放射能が

検出されたら一巻の終わりである

そんな状況下で氷見市は第二の観光施設計画を推進しようとしている

まさに蜃気楼である

民間の経営者なら即刻中止か延期である

最低限3~5年は情勢眺め、先送りである

少なくとも能越自動車道、新幹線の開通を見て、七尾・高岡・新港の観光客の動向を

見てからでも、遅くは無い

このまま進める事は、暴挙と云うより狂気の沙汰と云えよう

補助金と市民のお金!!!我々は第三セクター・赤信号皆で渡れば怖くない???!

進むのより撤退の方が、勇気がいると思うのだが!!!!!

杞憂に終わればよいが

以上関係当局に一市民の遠吠えをお届けする

平成23416