マル秘「現金問屋」A

 

最早20年以上前の話で完全な時効の話である

Sの行為は犯罪に近い

私は、法的に触れてはいない

彼は私と違い大卒である

その彼が大手上場の某製薬会社に勤めていた時である

その彼から私のポケットベルが鳴った

Sが1000万円で胃腸薬のアンプルを買ってくれとのことであった

値段は製薬会社の卸値より2割以上安く、自分が責任もって捌くから、買ってくれとのこ

とである

利益は折半

要は、資金提供してくれないかと云う事である

私は●に連絡を入れ、そして折り返し0Kの返事をした

数日後、カートン50箱分であろうか、普通トラック1台分の胃腸薬が倉庫に積まれた

最終半分の500万円分になった

記憶では末端定価価格がワンアンプル125円くらいで、病院卸価格が75〜78円

仕入れ価格が55円程であった

数量は忘れたが逆算で割り算とすると10万アンプルになる

後から分かったことではあるが、買値は確かであった

それを彼が捌くのである

 

平成22818