「人間の体内摂取」

 

私は子供の頃、栄養失調であった

その反動で大きくなってから、体は小さいが大食漢となった

千里ブロックの土方をしていたせいもある

その頃ドンブリ飯に大盛りの味噌ラーメンそれに餃子二皿をペロリであった

腹がポンポンになる程喰った

そして早食いなのである

忙しくて味わっておれなかった

かき込む程度であった

風呂もカラスの行水である

 

さて人間の体の中へ入れるものは基本的に食べ物と知識である

鼻からは空気

口からは食べ物

耳からはラジオ、音楽、その他

★基本的に知識は目と耳からである

その摂取する知識の中でやはり最大は読書であろう

読んで入れる知識は脳の栄養としては一番高いと思われる

★食べ物でも赤青黄の三色

  そして海、山のもの

  バランスよく摂取する

そして段々と味の深い、濃厚な料理を味わう

まず日本各地の料理を求める

そして中華料理、イタリア料理、フランス料理にまで手を出す

最後は老いとともに、薄味の微妙な味を求める

昔の食べ物に戻る

★脳が食べる料理(知識)もだいたい同じ道を辿る

まず、日本の歴史(お袋の味・家庭料理)歴史の登場人物(日本食の食堂)

日本文学(割烹料理店)そして外国の歴史(外国料理)へと進む

★口から入れる食べ物は、排泄物となる

しかし脳が食べる知識は脳内倉庫に積み上げられ、人生を深く広く厚く、そして豊かに

してくれる。

東平蔵先生が面白い事を言う

学校時代はエロ本を精読、反対に教科書を棒読みした

年取ると反対に著書を精読、エロ本は棒読みである

ホント、その通りである

昔から私の脳の瓶は底が抜けていた

どうも、糖尿病で食は小さくなったが、脳の口も昔の胃袋同様、大食漢で早食いの傾向が

あるようだ

4月は58冊精読した

胃も脳も同じ体質なのであろう

こんどは脳が糖尿病にならぬよう気をつけよう

それでも「徒然草」を読んで、つくづく読書をしていて良かったと思うこのごろである

平成19424