「追悼」

 

かけがえの無い、義兄を失った

私の大事な砦であった

私と我が高木家を陰に日向に守り支えてくれた、千軍万馬の大兄であった

歴戦のツワモノであった

涙が止まらなかった

二人とも、ボロクソに言える間柄であった

従兄弟であったが、心は兄弟同然であった

それゆえに、些細な事で約3年、行き来を絶っていた

私の離婚問題に絡んだ義兄の完全なる善意を私が受けつけなかったのが原因であった

このHPをみればわかる通り、その後家業の再建に忙殺され、省みる気持ちの余裕がなか

ったのである

裏表の無い“純白”な、人間性は私がトコトン知っている

何十年間交通安全に尽くした

頑固な一面、腹は真っ白な義兄であった

また商売の実戦で磨かれたツワモノ、この承禎がテコズル男であった

実に楽しかった

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私は実の兄とも、何十年間断絶であった

義兄ともこの3年同じであった

頑固もの同士である。しかし元々二人とも腹に何も無い、

心を溶かすに、時間は要らない

もう少し早く私から仲直りの挨拶に行くべきであった

それが悔やまれる

見舞った時、心の中で詫びた

火葬の後、骨壷に納める義兄の骨を、私は少し口に入れた

父親・兄の時も口にしなかった

骨を食べたのは、私の師である辰也と義兄二人だけである

この二人とは何度生まれ変わっても会いたい

私の心の中に何時までも生きている

サヨナラは言わなかった

“また会おうぜ”と心で合掌した

平成19430