お店の前の雪すかし

 

これは殆んど私の役目であった

兄がしていた記憶は一二回もあったか???

記憶も殆んどオボロである

不思議である

いずれにしても、小学校3・4年生頃から店の前の雪スカシは私の独断場であった

家の前に幅1メーター、深さ1メーター程の用水路があった事が、幸いした

その用水路を塞き止める雪のダム工事が楽しみであった

お店にお客さん用の火鉢があった

手が悴(かじか)むと、店に駆け込み手を温めていた

時には母親が、網に豆餅を焼いていてくれていた

そうそうその頃今のように、スノーダンプなど無かった

殆んど鉄のスコップであった

だから、小さいながら力も付き、大きな体格の者と相撲しても負けなかった

持久力、根気が養われていた

またこの雪すかしで、私の輝かしい土方(千里ブロック)の未来が約束されていた

ホント

平成22126