囲碁・五並べ

 

祖父はマアあの当時としては、教養人であったのであろう

居間の壁にかなりの本が並べてあった

氷見仏生寺の役場の書記官を勤め、一時宇波小学校の代用教員もしていたとのことである

そんな祖父が、私に囲碁を教えようとした

囲碁の基本的なことは教わったが、全く強くはならなかった

それでも、今から考えるに、おそらく相当忍耐しながら教えたのであろう

強くなる事より、囲碁の基本的仕方を教えたかったのであろう

囲碁は時間がかかるので、セッカチな私に向かなかった

しかし五並べだけは、強くなった

間違いなく6年生頃は祖父が私に勝てなくなった

五並べが私の脳に辛うじて、刺激を与えた

これがなければ、単なるアホで一生を終えたであろう

祖父に感謝である

平成211231