風呂・銭湯

 

貸し本屋のサトシの家の風呂は五右衛門風呂

スノコの板を沈めて入った

ヨコハマに引っ越ししたトモコの家は木桶の風呂であった

二つ年上のトモコと下の名前は忘れたが妹と3人で一緒に入った

スベスベした肌の記憶が今も生々しく蘇る

我が家に風呂が出来たのは、高校2年の時である

それまでは銭湯で、子供の頃、夏は洗濯用の木桶で行水した記憶がある

洗濯用の桶が狭くなかったから、セイゼイ小学校23年までであろう

小学4年生頃まで母親に連れられて銭湯の女湯に入った

それでも四年生の終わり頃、男湯女湯行ったり来たりであった

5年に入ると完全に男風呂であった

残念であった

5年生になると、いつもの仲間で銭湯にいった

湯舟はプール、銭湯は完全な遊び場と化した

次々に飛び込むドボーン・ドボーンであった

近所の爺さんに良く叱られた

そうそう思い出した

映画「君の名は」が爆発的ヒットした頃、銭湯がカラになったと云う

それは本当である

佐田啓二と岸恵子のヒット作、何故か母親に連れられてその映画に行った

・・・・・・・・・

なんでも思い出す

兎に角この頃は、よっちゃん、ヒデ、サトシ皆でワイワイガヤガヤであった

父親は行商で家を留守、一緒に銭湯へ行った記憶が無い

祖父と行った事も覚えていない

割りと記憶のよい筈の私にしては不思議である

兎に角、銭湯の中はプールのようなもので、歓声が沸いた

 

平成21127