「寶」本のレベル

 

私は「寶」の本を書き著す時、途中悩んだ事があった

それは「寶」本をどの程度の内容というか水準にするかであった

唐代史・獅子文化・印章、陶磁器・道教史・漢字文化・また日本文化との関わり、この辺

は一般の人でも分かる筈

困った事は、易、陰陽五行思想がそれらに深く深く関わっていた事である

関わっていると言うより、秘めてあると言ったほうが良い

取り分け易の取り扱いが厄介である

難しく書くのは容易だが、分かりやすく書くのが困難であった

さりとて世紀の発見である

下げすぎて諸先生方に拝読戴けない本でもマズイ

それでも根本は世紀の発見を理解戴く事が主である

私は高校の国語・美術・社会科の先生、また現役の大学生が理解できる水準を目安に書く

事にした

学生運動のアジ演説のような内容では駄目だ

できる限りわかり易い内容を目指した

そのため割愛した道教資料もあった

 

完成して黒川先生にお届けした

すると先生は私が何十年かけてきた事を、貴方は三段跳びで来た

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しかしこの本を理解できる人は富山県10人いるか・・・・・と漏らされた

マサカ・・・・・そう言われたとき私は半信半疑であった

そして黒川先生にお願いして日本の第1人者のお一人である吉野先生に手紙を認めて

戴いた

その手紙の下書きが「寶」HPに掲載してある

手紙は寶本の内容に「一点の非の打つところが無い」である

 

そして日本を代表する吉野博士からお電話を賜るのである

吉野博士は若い頃あの『大漢和辞典』の著者、諸橋博士の授業を受けておられたという

そして吉野先生の読者は全国で2500人前後であると言う

これまた衝撃的であった

読書人口を1億人の半分6000千万人と勘定して0.004%である

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私の本は先生のような、一定幅の専門書ではない

又深度も浅い

そのかわり中国文明の驚異的神知・太極「寶」を立証するため中国文明は勿論、現代宇宙

理論に至るまで手を付けねばならなかった

黒川先生が富山県10人と言われた

さすれば47都道府県です。全国で約500人、2倍しても1000

参った

応答が無い訳である

高岡高校の社会科の先生が辞典を横にして読まなければならないと言った

2ケ月して大変な事と周囲に漏らしていたと言う

東大卒の金田氏が辞書を横に読んでいる

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日本全体の知的レベルに驚かされる

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僕は何なの???????????

やはりETなのか・・・・・・・

                       平成19122