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『大往生』

         永六輔

面白い話が満載である

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昔の諺に「田舎の秀才より都のアホ」と云う

それならば「田舎のアホと都の秀才」ならば天と地である

参りました・・・・である

 

私の祖父と父親は大往生であった

本当は父親の死に立ち会えなかった

母から聞いた父の死であっる

二人とも眠るがごときであった

 

それに引き換え、兄は癌で相当苦しんで逝った

また妹も急性肺炎でかなり苦しんで逝った

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恐らく私は断末魔であろう

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江戸時代でなくとも戦前ですら、長生きの年代に入った

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覚悟は出来ているが、後始末が出来ていない分、今のところ往生は出来そうにない

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後継者と「寶」そして92歳の母親の見送り

しかし母親の元気さは脅威である

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生前葬をする予定が延び延びになっている

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本を読みながらそんな事が頭に浮かぶ

死の存在が日に日に大きくなる

     ・・がその分、生が益々楽しい

また時間が早く、時間が惜しい

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そんな一日一日である

また読み返したい本である

平成21年5月6日