「寶」エピソードF

ワープロ・コピー機

 

「寶」本の初版の下書きは全て手書きであった

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私も酷かったが、Y印刷の奥さんはモット大変であったろう

写し直しや書き直し・・・・消しゴムでどれだけ消したか分からない

奥さんにワープロを勧められた

兎に角機械が嫌いな性格である

それでも人間追い詰められればやるものである

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その後の「寶」書き上げにワープロ3台パーにした

私はローマ字入力が出来ない

今でも頑として平仮名打ち、しかも片手で両手打ちが出来ないのである

だから昔、人差し指が腫れてきて中指、薬指も使っていた

笑うに笑えない話であった

今も少し痛い

また昔、打ち終わって目を閉じると網膜にワープロの文字がテッテッテと横に走ったこと

がある

寝ようと思ったらカーッと目を開いた事があった!!!ホント

今は完全にパソコンである

 

★コピー機も2台パーになった

10年間で「寶」の残骸がダンボール9箱で今も捨てきれずに取ってある

昼間は妻が事務所にいて使えない

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私は夕方5時の妻の帰宅を待って、図書館やマンションから駆けつけ、コピーするのであ

明朝になる事も度々であった

コピー機が焼け付くのも知らずに何時間もコピーするのである

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コピーの助手が欲しかった

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兎に角、時間が惜しかったのである

平成19121