大兄辰

 

身を削る心痛をかけた

大兄の命を2年縮めたのは、私である

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「黙示録」の後、大兄辰は私に“絶交宣言”をした

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二人の間は4年間の絶交状態に入る

第2版「寶」本の刊行が平成9年7月14日私の誕生日に合わせたものであった。

その出来上がった本を恐る恐るお届けし、大兄から“絶交宣言の解除”を戴く

その間の4年間、双方会う事は一切なかった

解除後もその絶交宣言がどうしてなされたのか

私の何処が悪かったのか、何が原因か私には分からなかった

それでも大兄の命を削る私と家族への献身に私は当然と言い聞かせていた

私は問わなかったし解除しても大兄はその事について一切口を開かなかった

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平成12年11月、更に3年後、私が完全に離婚を決意した事を打ち明けるまで

大兄は真相を語らなかった

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原因は私の妻の人間的問題にあった

すべては父親の血そのものである彼女の“醜悪な心”にあった・・・・・・

私は観えなかった・・・・いや考えもしなかった・・・・・・

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凄い人であった

高校以来の家族ぐるみのA氏は・・・・今も観えてはいない・・・・。

人間のスケールも頭のレベルも違った

それ以上は言うまい・・・・・・

Aなりの誠実であった・・・・

彼女が上手であった

妻は周囲の全ての人を欺いて去った

只1枚の形見である亡き母の写真も、そして自分の思い出のアルバムも全て置き去りに遁

走した

それ以上は言うまい

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遁走して約6年、住所を兄の所に置いたまま身を隠し只の一度も現れた事は無い

既に大兄は彼女(妻)の心の中を完全に透視しておられた

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平成19116