プロ意識と「入れ歯」

 

私は総入れ歯である

それでもカラオケ歌っても、人と話していても自分から打ち明けねば

気付く人は少ない

不動産をして20年である

私は開業して4・5年してから歯を全て抜いて総入れ歯にする事を決心した

理由は以下である

@     歯槽膿漏が進行していて、10年経たずに歯が全部駄目になる事が予見されたこと

A     私は極度の神経過敏症で子供の頃から歯の治療に痛めつけられた事

その経験から歯の治療より抜歯の方が痛くない事を学んだこと

B     祖父、父親、そして私も糖尿病であり、糖尿病が悪化した場合、手術や抜歯すると出血が止

     まらないとの話を誰かから聞いた事

C     不動産は営業が主な仕事であり、治療途中の歯の抜けた状態で訪問したり会話する

と相手に不快感を与え仕事に差し障る事

D     一本一本治療する時間が惜しかった事

E現在の“出っ歯”の歯並びを、歳を重ねても残したかった事

 

以上の理由で私は短期間で、しかも一気に抜いて総入れ歯にする事にした

医者への私の要望は以下であった

@     真っ白で奇麗な歯並びの入れ歯は私が私でなくなる

出っ歯で、銀歯、金歯、抜けている所は抜けたように、できる限り忠実に再現してもら

う事

(歯並びが変わると、イメージが崩れ女性にもてなくなる!出っ歯の歯並びの人相が女性

にもてるのである?!

また入れ歯であることが同窓生に分からないような自然な歯にする事)

A     高価でもよいから軽くて材質の良い、安心してカラオケの歌える入れ歯である事)

B     10日間程で仕上げて欲しい事

 

以上であったが期間は定かに覚えていない

それでも仕事に支障なく割りと短期間で仕上がった事は確かである

費用は上下で50万近くかかった

しかしその後の治療時間を勘案すれば問題なく安い

高岡その歯医者は予約制であったので時間のロスもなかった

当時バブル期である、時間が惜しかった!

そして不動産はお客と話する事が重要な仕事である

私はプロである

本当のプロはそこまで考えるのである(オホン)

入れ歯は現在も健在である

カラオケも自然に歌える

治療の苦痛から開放され、人生から相当の時間を節約した

50万円の投資で軽く一千万近くに値したことは間違いない

私は当時から先を見通し、実に緻密な計算をしていたのである

当時これらを歯医者の先生に話したら、私の変人ぶりに驚いていた!

ホントの話である

参ったか

 

平成19512