空海の風景(上巻)   司馬遼太郎

 

他の本を押し除けて飛びついた

司馬先生の空海は?!!!!!それにしても先生は凄い

言葉をどれくらい知っておられるのか・・・想像できない

正確に物語を知ろうとすれば、時々ではなく、頻繁に辞典をくらなければならない

それでは前へ進まない、前後の脈絡で判断しながら進んでいる

それでも時々辞典を開く・・・・・

嫉妬などと言ったら、顰蹙!!!!人から笑われる

雲上の彼方である

顰蹙(ひんしゅく)はパソコンの変換で文字が出てきただけ(笑い)

便利な世の中である!!!!!!!!

司馬先生は20代の夏、京都智積院で空海の「三教指帰」を読み、道教と仏教と儒教の優

劣を論じた事を知ったという・・・・!!!

また孔雀に密教の原風景を観ておられる・・・・・・・・!!!!!参った

9月8日9時、1巻234頁、空海中国漂着まで、私もたどり着いた

本書に年表が無い、漢和中辞典によると、空海の入唐が804年である

「寶」焼成の天宝元年が713年、玄宗皇帝入滅が762年である

仏先道後の残照そして「寶」の陰影はあるか・・・・・・・?

私には最後まで読み切る課題を負っている

274頁、洛陽・長安の米問題で玄宗皇帝の名が初めて出て来た!!!!

この辺は「寶」の執筆経過で完全に勉強済み!!!!!!!!

でも嬉しかった

そして長安である

私の想像は先生に及ばない!上巻巻末大唐の長安を空海とともに散策した

安史の乱で蹂躙されたとは言え、玄宗時代と殆ど変わらなかったであろう長安の町

を!!!!!!

司馬先生の歴史小説は、想像を極力抑えどこまでも現存する文献に沿って展開されておら

れる

司馬先生のあとに、書物を書く気がおきない!!!!!!!

一巻の感想はここまでである

平成18年9月8日    0時40分