★★★

杜子春・羅生門

              芥川龍之介

 

子供文藝漫画シリーズである

芥川龍之介の短編小説を漫画化したものである

私は漫画本を読む時、まず絵が上手であることが手に取る決め手である

書中の短編は@蜘蛛の糸A杜子春B鼻C羅生門Dトロッコである

昔昔、読んだ本ばかりである

内容もオボロゲであるから手に取った

考えると芥川龍之介は鋭い小説を書く

人間の内面を鋭く突き刺す

頭の良い、現代の子供はどう読むのか?

漫画であるが芥川の世界を十分堪能できた

トロッコは子供心の無謀で他愛の無い冒険心

憧れ興味、そして母の偉大な温もり

私にはその心が良く分かる

きっと芥川自身の幼き日の思い出であろう

漫画と言えど三ツ星マーク

                                  平成1944