★★

金正日の料理人

 

昨日の晩から断続的であるが一気に読んでいる

こんな本は面白い

事実は小説より奇なり!!!!!!!!である

著者は寿司職人である

ある意味、裏表の少ない職人の生真面目さが彼を救ったのであろう

独裁者金正日ほどの男である

人間を見抜く繊細、非情さは尋常でない

心の裏、影が少しでも見えれば一発で、あの世行き

代わりの寿司職人など、どれだけでも調達できる

怖いもの知らずにも、程がある

「メクラ蛇に怖じず」である

金正日のスバ抜けた味覚に著者は驚いている

誰一人気付かなかった寿司のシャリの味の違いを金正日が気づいて指摘したと言う

私には分かる

!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

人間を見る目、味を見分ける舌・・・・・同じ繊細さが必要である

この、味を見分ける鋭利繊細な神経が、政敵に向けられる

僅かな心の揺れ、ほんの少しの濁りも見逃さないであろう

即、収容所送りか、銃殺刑であろう・・・・・!!!!!!!!

しかし読み終えて金正日の一人の人間としての甘さ、情の一面も良く分かった

毛沢東から見たら、まだまだ比較にもならない

毛沢東は凍りつくような能面、権力者の子に生まれなければ、結構話せる人間かも知れな

しかし、それにしても著者は余りにも無垢、無防備、無知それが彼を救った

最後の金正日将軍様を読んで金正日は苦笑いしているであろう

部下に捨て置けの一言であろう

しかし著者の寿司、鰻丼、そして最後のウニ丼をさぞかし残念がっているだろう

 

平成18118                 1120