打ちのめされるような、すごい本

                    米原万里(文藝春秋)

 

本の題名にひかれ図書館で無造作に借りてきた

作者の名前どこかで見たような気がした

あとがきの解説、井上ひさし先生の箇所を先読みして合点した

17年度の三ツ星マーク「不実な美女か貞淑なブスか」の著者であった

彼女はゴルバチョフやエリツィンが指名した優秀な通訳である

 

この本の題名が「打ちのめされるようなすごい本」そして

この本の冒頭第一部が著者の「私の読書日記」である

そして第二部に「書評19952005」が載る

それを見て、愕然とする、私が読んだ本は一冊だけ

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洒落でないが「打ちのめされるような凄い本」題名の通りである

マイッタ

レベルが違うと思わずにはおれない

最も私の性格からして、例え能力があったとして手にしているか分からない

多分

彼女の通訳としての職業柄からの必修的水域著書と自分をなだめた

読書日記、書評である

掲載の本を読んでいないから、それに批評を加える事が出来ない

 

この本の中で、長瀬隆著「日露領土紛争の根源」(草思社)に驚かされた

日本人でどれほどの人が読んでいるのか??????

簡単に記しておこう

幕末のオランダ商舘医師シーボルト書いた大著「日本」がある

そのシーボルトがロシアで、その「日本」をロシア語訳で刊行している

その著書の中で間宮林蔵が樺太が島である事を最初に発見したと評価している

しかもロシア政府に「サハリンは半島と報告した」ロシア人航海家クルーゼンシテルンが

シーボルトから間宮の業績を知らされ「日本人の勝ち」と認めたと、その著書に記してあったと言う

ところが、その後、そのロシア語の「日本」にその記述は全て削除されてあると言う

領土の決定は、境界は?その根拠は、いろいろ考えさせられる史実である

 

平成18117