氷見活性化・第5弾



氷見物語

氷見活性化第5弾「氷見物語」を提案するまえに、少し遠回りして、そこに至った経緯を

話しておこう。

カラオケで「遠野物語」が歌われ私も大好きな歌です。

遠野がどこなのか、何県なのか?どんな所か?も知らず歌っていた。

歌の匂いに何となく東北地方のような気がしていた。

あとで聞いたら東北の岩手県だそうである

岩手の内陸部で人口は氷見市の半分以下3万位の市らしい

氷見の方がセールスポイントは遥かに多い感じである。

それでいて“物語”と言う言葉の響きに、どこか引かれるものがある。

遠野の土地にどんな逸話、昔物語・恋物語が秘められるのか“物語”の言葉そのものに、

懐かしさを覚えるのは私だけだろうか

たまたま今月読み止しの「日本人のこころ」2・五木寛之の著書に遠野物語について書か

れた箇所があり急ぎ、その所を先読みした。

民俗学者の柳田國男が「遠野物語」を当地に逗留し土地に伝わる民話や風俗、風習などを

記したそうである。

遠野市は柳田國男を民俗学の神様の様に祀りあげ町おこしに役立てているとの事である。

それはさておき、氷見市はスポーツ関係者の永年の尽力により施設その他は非常に整備さ

れているが文化面にはあまり光が当たっていないように感じられる。

地味であり、なかなか表に出にくいのも仕方がない。

今月17日氷見市鞍骨出身の雨池光男さんが、少年時代の氷見の思い出を綴った「初夏の

記憶」を出版された。過去に氷見の獅子舞の名手であつた父を題材に「父の舞」そして「氷

見の方言集」2冊を出版なされている。

放言集1冊は雨池先生のご親戚から戴いていた。

先ごろ亡くなられた元荻野議員も歌集を盛り込んだ自分史を発刊されている。

私の恩師の粟原先生も歌集をだされている。

司書の森越さんの著書は学問の専門書で我々には立ち入りにくいが、兎に角3冊出版なさ

れている。皆さんそれぞれ並大抵の努力では本はかけない。

私は常日頃、氷見の文化人が万葉時代からの歴史をもつ故郷を、多方面からもっともっと

掘り下げ、裏打ちし、底の深く厚みのある文化、香る町にしてほしいと願っている

そして、歴史と文化の香り豊かな“氷見物語”が観光の大看板になる事を願っている

歴史や民話を掘り起こせば尽きる事は無い。

氷見物語の事例としての提案

1枚刷りの大きなカレンダーは、ポイントもあり目立つが、多くを語れない。

提唱する氷見物語の、観光カレンダーは12ケ月、12枚綴りとする。

表紙の氷見物語の文字は勿論毛筆である。

氷見市にも書家は多い、勿論公募し選ぶ。

12枚の写真は氷見市の四季、氷見の祭り、その他諸々を題材にプロ・アマ問わず募集し

秀作を選考の上選ぶ。

そしてその写真のスペースを配慮しながら、万葉集そして応募による俳句、短歌、詩など

を写真の背景に整合させ載せる。

そんな四季と変化に富んだ写真集に香り高い、俳句、短歌がのるカレンダーを市役所、商

工会議所、氷見観光協会・漁業共同組合、その他団体協賛にて製作する。

そんな文化の香り高いカレンダーを、2万冊〜3万冊印刷し全国に配布する。

まず、近県石川、福井、海の幸に恵まれていない岐阜、長野、そして愛知方面が戦略的タ

ーゲットであろう。

勿論東京と関西地区を含む。

10年間、それらの県のあらゆる団体、観光関係者に徹底配布すれば、必ず成果は現れる

であろう。

モニュメントや大きな箱物を建てる派手さはないが、氷見に熱いまなざしを向けるであろ

う。地道な努力、継続は力なりである。

関係者の努力によりスポーツも観光に寄与するくらいにまでなってきた。

そして魚は全国ブランド、海越しの立山の景観もメジャーである。

獅子舞も、もつと県内外のイベントにドンドン出かければ、もつと知名度は上がる。

私は、それらの主役に加え、底辺、裾野の広い、文化面をもっともっと強調する観光戦略

を練れば、強固な観光氷見が確立されると考えのである。

絵画たとえたとき、主題の背景の、下地の色が幾重にも塗り重ねた絵には深みがます

その小さな第一歩が、氷見物語のカレンダーなのである。

第二第三の氷見物語のアイデアが出てくるのが楽しみである。

春音が近い、暇でも無いが、どうもこんな話し好きなようである。

                                                                              平成17年2月23日