文化庁主任調査官・斉藤孝正殿

冠省

身の程も弁えず、再度お手紙を差し出しますことお許

し願います。

先月、民主党副幹事長・広野ただし先生よりご説明あ

った要旨、二点について、確認の

書状(316日付け配達証明)を差し上げました。

確認の要旨は以下の@Aでありました。

@「寶」は唐代の焼物ではなく、清朝時代に復刻版とし

て焼成されたものである。

Aその見解は、日本における陶磁器関係の最高学会、

『東洋陶磁学会』の見解で、文化庁と
して、これ以上

の判断機関は無い。

そして、331日まで御返書なき場合、@Aを確認戴いたと了解する旨を、書面にてお

伝えいたしました。

市井の零細事業者が、約17年間、気の遠くなる道を行軍して参りました。

「寶」解明後、個々の先生方50人以上、日本の中国歴史研究4学会に、約9年を費や

し、全て踏破して参りました。

貴台がもし私の立場なら、陶磁学会からのこの様な書面でもない、伝言で納得して引き

下がれるでしょうか?!

しかもその回答たるや、意味不明、噴飯ものであります。

広野先生はいやしくも政権政党の副幹事長であります。

門外漢をよいことに、まるで子供のお使い扱いであります。

東洋陶磁学会の応答は広野先生に対し失礼千万と存じるが如何なものであろう

か?!!!!

本題に入ります。

@     の確認事項についてご質問申し上げます。

 それでは千歩、万歩譲って、清朝時代の“復刻版”の“焼き物”と仮定したとして、この

ような47×70×70mmの方形で空洞が無く、しかも1ミリの誤差の無い焼物は“焼けるの

か”?!

私の知る限り、人類史上一点も存在しない、無比の焼物であります。

清朝時代も当然、自然火力です。

大阪市立美術館蓑豊館長(現在ニューヨーク・サザビー副社長)他、幾人もの方々が“焼

成不可能”と断定した陶磁器です。

中国故宮博物院が(写真鑑定)公文書で、焼成不可能、したがって“自然石”と回答し

てきた「寶」です。

清朝時代であっても、やはり否、焼成は限りなくゼロに近い“不可能世界”であります

勿論、日本国内の2ケ所の公的機関の5名の研究員が、99、99%陶磁器と判断した「寶」

です。

日本国内と「故宮博物院」の判定は“真っ向反対”の鑑定です!!!!。

東洋陶磁学会が回答された清朝時代と仮定したとして、このような焼成不可能な焼物は

『民窯』では動員数・経費の見地から考えて、ありえません。

それでは、陶磁学会の云う清朝時代に、万一焼かれたものとしても、皇帝専用の“官窯”

しか考えられません。

清朝時代なら、遡っても、約100年〜350年です。

当然、“復刻版”として焼成した“官窯の焼物”と言われるなら、その元となった資料、

また確かな記録、裏付けがあってのことと存ずる。

最低限、何十万・いや何百万分の一の確率の陶磁器です。

延人員、百万人以上は動員しなくてはならないと想像される奇跡の焼物です。

しかも、司馬遷の「史記」以来中国は歴史の記録を大切にしてきた民族です。

まして、政府が統括する「官窯」です。

学会の方々に清朝で復刻版として焼かれたと云う裏付け資料をお示し願いたい。

元出光美術館長谷部楽爾館長が「唐宋いずれの特徴も僅かながら見れる」!!!また中

国美術工芸品の収蔵で世界的にも有名な京都藤井有隣館藤井善三郎館長が「宋代まで遡

る事は請け負います」と明言された焼物です。

藤井善三郎館長は3・4の大學の非常勤講師も兼ねてこられ、陶磁器は勿論、中国古印

の研究においても日本を代表するお方であります。

また長谷部先生は日本における唐代白磁研究の第一人者です。

学会の誰に話されたのかは存ぜぬが、お二人の鑑識眼に太刀打ちできるのか?!

地位に胡坐をかいて、不見識も甚だしい!!!!

学会の回答は中国政府の代表である、前陳健大使の指示により、中国故宮博物院から届

いた公式鑑定の“自然石”を否定するものです。

いやしくも、中国政府が動き、故宮博物院が「公文書」にて回答してきたのである。

この一事だけでも、文化庁は勿論、後に掲げる東洋陶磁学会の趣意に照らし「寶」を真

摯かつ真正面から取組む責務があると存じるが如何であろうか!!!!!。

文化行政の怠慢、杜撰、以外の何ものでもない!!!

なぜ中国政府の代表である当時の陳健大使が動いたか?!

それは私の「寶」解明の書に、中国若手を代表する王敏女史が一切異論反論できなかっ

たからである。

王敏女史は中国全土の大学から選抜され、文系で初めて国費で来日したお方であります。

重ねて陶磁器の最終鑑定以外、歴史の考証は殆んど完璧に終えております。!!!!

学会として一度も公式の場で鑑定もせず、このような根拠不明の回答にもなっていない

伝言で承服できるでしょうか?!

『東洋陶磁学会』の設立の趣意は以下であります。(HPより)

この日本における東洋陶磁の鑑賞と研究の、長い伝統を受け継いで、日本国内はもとより、広く世界

の愛好家・研究者との交流を深めながら、調査・研究のいっそうの拡大と成長をはかり、ひいては日本

における学術・文化の向上発展に寄与することをめざして1973年7月、この会が設立されました

中国政府が動いた「寶」です、学会の崇高な趣意に照らして、誠実かつ真摯に対応する

責務があると存じるが如何であろうか?!!!

東洋陶磁学会には国立美術館館長他、キラ星の如き諸先生が名を連ねる、日本における

最高学会です。

当然、学会には国民の血税の、億単位の助成金もあろうかと存じます。

私は納税者の一人で御座います。

このような、口頭でしかも根拠不明・笑止千万な回答で苦節17年を白紙に出来るでし

ょうか?!

過去に東洋陶磁学会には三度(配達証明)申し入れております。

この世紀の発見とも云うべき神噐・太極「寶」に、門戸を閉ざして何一つ答えられな

い!!!!!。

前文化庁長官も、同様であります。

深い深い義憤を禁じえません。

私人と断って「寶」を拝見いただいた東洋陶磁学会伊藤郁太郎前常任委員長からの二問

の質問は、私の「寶」本を詳細に目を通した上での的を射た質問でありました。

私は伊藤先生の、その二問の質問に、裏づけ史料を書状に添付し明快にお答え致してお

ります。

神噐・太極「寶」は世界に鳴り響いた唐朝が国の威信をかけ30年の歳月を費やし焼成

した中華の至宝であります。

伊藤先生は陶磁器の美的観点から、今日の地位を築かれたお方です。

神噐・太極「寶」は我々の想像を遙かに超えた驚愕の「寶」です。

失礼ではあるが神噐・太極「寶」はそれまでの伊藤先生の研究領域を遙かに超えている

未曾有の「寶」で致し方ありません。

伊藤先生は私の裏づけ資料を添えた書状以後、海外公演、著作活動等に忙しいとの事で、

連絡を絶たれました。

誠意あるギリギリの対応を戴いた伊藤先生です、それ以上は差し控えさせていただきま

す。

重ねて歴史部門は個々の先生約50名そして四学会全て配達証明付き書状にて踏破いた

しております。

未だ誰一人正面切って異論反論された先生はおらず、皆さん沈黙背走です。

漢文化の歴史を根底から塗り替える中国4000年、無比の至宝です。

世界遺産とも云うべき未曾有の神噐・太極「寶」です。

「寶」発見は単に世界の至宝発見にとどまるものではありません。

唐代史・道教史・陶磁史・印章史・篆刻学・中国民俗学・漢字学・獅子文化・渡来文化

中国思想哲学・皇帝文化・等々歴史の塗り替え、加筆、補正に迫られることは必定なの

であります。

私自身、目を疑う驚愕の発見に、「寶」解明後約9年、拙速を避け、関係の研究機関、各

博物館、多くの大学教授、そして各学会等々に、全て配達証明付き書状にて、念に念を

押して、果てしない道を行軍して来たのであります。

「寶」の鑑定と検証には、東洋陶磁学会に加え、歴史学会の各代表も席に加えねばなり

ません。

文化庁の指示があれば何時いかなる場所にも「寶」持参のうえ参上いたします。

あらためて文化庁に『東洋陶磁学会』『東方学会』『日本中国学会』『日本道教学会』その

他、関係学会の合同の審議会開催を要請するものです。

合同審議会には、日本側から京都藤井有隣館・藤井善三郎元館長、秋田大学石川美佐男

教授、中国側からは法政大学の王敏女史・アジア経済文化研究所理事長・劉京宰博士各

位の同席も、是非とも希望する次第です。

田舎者の門外漢とあしらわれるのは致し方ないとしても、これまでの各学会の次第は

「寶」を支持戴いた故草柳大蔵先生、故吉野裕子博士・藤井善三郎館長他、黒川総三先

生その他、至高の諸先生を黙殺することであり、到底看過できるものではありません。

「寶」解明後、苦節9年、全てを踏破してきた所存です!!!

この大恐慌下、国民の悲痛な叫びを各学会の諸先生方には下界の囀りと、全く耳に届い

ていないようです。

私の経済戦友がこの数年で幾人も自殺しており、境涯は私とて例外ではありません。

まさに日本は「政治」「経済」加え“文化の危機管理”も体を成していないと断じられても、

致し方ありません。

後世、この神噐・太極「寶」が、この日本で発掘確認されることは政治的にも文化的にも

計り知れない大きな意義をもたらすものと確信致しております。

身の程も弁えぬ言動、世紀の「寶」解明発掘に鑑み平にお許し願います。

以上文化庁の正式のご返答を“一刻千秋”の思いでお待ち申しております。

                                                 敬白

平成224月3日

追記

前回書状は時間と平常を失い「復刻版」を「復古版」と手違い、訂正申し上げます。

尚当然のながら、ことの次第はHPにて順次、世界に発信致しておりのでご高覧願います。

     「寶」ホームページ・アドレス http://www.taikyoku-takara.com